なんだか最近世間の話題にのぼる「コオロギ食」。
無印良品でも「コオロギせんべい」とか「コオロギチョコ」を売っているのを見て、ギョッ。
「地球のことを考えている」って言えばまあ通りは良いのかな。でも私は食べたくないなあ。
学校給食で出されたら、子供は「食べない」という権利は守られているのかな。
メインになるおかずに混入された日には、残したらお腹空くでしょうに。そういった邪悪な作戦を展開しないで欲しい。
誤解を避けるために言うが、私は子供の頃、長野に住んでいたので、虫を食う文化は都会育ちよりずっとなじみがある。
イナゴの佃煮なんて、わりと食べたし、蚕のさなぎを佃煮とかから揚げ(だったかな)にしたのも食べた。
県南では、川底をさらって「ざざむし」を捕まえて食う習慣もあった。
長野じゃなくても、蜂の子を食う文化は、日本中にあったんじゃないかな。蜂の足に何か目印を付けて蜂の巣を捜す「へぼ追い」って習慣もあったと思う。
長野に限らず、そもそも、日本は貧しくて、タンパク質源もカルシウム源も極めて限られていた。
そんな貧しい中、人々は、長い年月をかけて、食べられる虫を研究してきたのだと思う。
しばしば、よからぬ虫を食ってしまって、命が犠牲になったかもしれない。
人々は、そうまでして、食べる虫を選別してきた。もし「コオロギ」が本当に食べても安全な虫であれば、とっくの昔に食糧になっていたはず。それを、21世紀にもなって急に食糧、食糧と担がれ出すのは、うさんくさい。