帰国の記

空港では、出国だけでなく、帰国の手続きも、あれこれ変わっていて、戸惑った。

スマホを持っていないと、事実上、出国も入国も難しい時代になった。スマホがない人はどうするのだろう。

 

帰国してびっくりしたのは、日本中のみなさんが相変わらずマスクを着けていること。

今月上旬から、着けることを強要されなくなったと聞いたが? 

でも、アメリカでノーマスクに慣れた私は、もう着けないでいようと思う。ときどき、着けていない人とすれ違うと「おー、いいぞ」と思う。そもそも論だが、Covidのウイルスの方がマスクの目より小さいのだ。ならばなんで着けていたのだろう?

私は花粉症もないし。ほうれい線が隠せなくなったけど。

 

少し日本を離れていただけなのに、近所には新しい店が3軒くらいオープンしていた。ひえ~~っ。

東横線の運賃が上がっていて、これまたびっくりした。これまで横浜駅まで126円だったのに、140円になった。それに、切符で乗る料金とICカードによる料金との間に、ほとんど差が無くなっていたのにも驚いた。これはなぜ? これまでは、切符の代わりにICカードの取得を推進していたけど、その役目もすっかり果たし終えた、ということかな。渋谷まで行くと、300円台になった。でも以前「そろそろ東横線は値上げした方が良い」と書いた。これでも安いのだと思う。

あと、神奈川県内しか走っていなかった相鉄線が、18日から新横浜経由で東京都に行けるようになったが、まだ実体験はしていない。しかし、日本って必ず予定の日に間に合わせる国だ。これって我々は当然だと思っているが、これだけの大工事を予定通りに仕上げられる国は、世界に日本くらいしかないはずだ。日本人であることを誇りに思う。

 

そういえば、WBCで、日本側ベンチの中にゴミ一つ落ちていないことがアメリカのメディアに報道されたが、これも我々には当然のことだ。サッカーのWCでも、ロッカールームをピカピカに掃除して帰るし、サッカーファンたちが観戦のあとに席を掃除して帰るのも広く報道されている。日本人の民度では普通のことなのに、海外には驚異的なことなのだ。

 

アメリカ人野球選手らは、球場にペッペペッペとツバを吐くので、見るに堪えない。ベンチ内も食べちらかしだらけだ。

「それは、カネをもらって働く清掃員の仕事を作ってやっている」

とでも彼らは言うのだろう。ただ、これみよがしに汚していくのって、人間としてどうも違うと思うんだがなあ。

 

今回、飛行機を降りる時にも思った。もちろん、私レベルではエコノミーの最下層の席に座るので、優雅な方々が降り終わって、一番最後に降りる。しっかし、優雅な方々の座席のきったねえ~~こと、汚ねえこと。

航空会社から渡されるペラペラのスリッパはあっちこっちに飛ばされ、ブランケットも、食べ物の食べ散らかしや袋も、雑誌や新聞も、床の上に思いっきり散乱しているのだ。日本語で「お里が知れる」とでも言いたいところだ。ここぞとばかりに汚して行って平気な人とは、根本的に友達になれない、というか、なりたくない。