私は、前世がやんごとなき女人だったらしく(?)、お城や古墳、とりわけ前方後円墳にひどく興味がある。
百舌の古墳群を見に行った。
JR百舌駅近くにある看板。
3~5世紀に造られた天皇(大王)の墓だけが、なぜ、こんな鍵穴型なのか、ミステリアスこの上ない。
コンピューターはおろか、機械の一つすらなかったその時代に、これほどまで(面積的には世界最大)の墓を建造できたのだ。信じがたいほどの技術だ。古代人だからといって、人間としての理性や能力は、現代人にも全く劣ることなどなかったという証だと思う。計算能力も、ずば抜けていたのがうかがえる。
大山古墳(通称:仁徳天皇陵)は、計算によると、仮に1日1000人の人足を使ったとしても、完成までには20年はかかると考えられる、という。
仁徳天皇陵はあまりに広大で、ヘリコプターにでも乗らないと姿がわからない。なので、同天皇陵の南側にある「履中天皇陵」へと足を伸ばした。よく見晴らせるよう、展望台のような足場まで設置されていた。
こちらは、垂仁天皇陵。
本当になんでこんな形状なのだろ? 前方後円墳にはワクワクが止まらない。
しかし、旦那は「huh?」と。まるで興味を示さない。ま、自分の興味あることが他人にも興味あることとは限らないのは重々承知だが、3~5世紀なんてアメリカなんか未だ無かったんだよ、native Americanがこんな古墳造った?と聞いても「huh」と、まるで気のない返事。
京都では、西芳寺が「苔寺」として知られるが、観覧には葉書による予約がいる上、入山料が3000円以上、とある。
最初、行ってみたいと考えていたのだが、旦那が、
「たかがコケに数千円も?」
とか抜かすので、やめた。しっかし、この唐招提寺で、存分に楽しめた。ああ、美しい苔。小雨があったあとなので、美しさはなおさらだった。京都の寺々に比べ、奈良の寺々はなんとなく静謐で落ち着ける。
まったくの予定外で偶然そのものだったが、唐招提寺で、6月5、6、7日に、有名な国宝「鑑真和上像」が公開中だった。教科書に必ず載っていた鑑真和上像。これは逃せないと思い、入山料以外で一人1000円追加して見に行った。アメリカ人旦那は当然知識は無く、「じいさんの像を見るのに1000円も払う価値ある?」と。これだからガイジンは困るんだよ。
↓ これはネットから拝借した画像。実物は当然、写真撮影禁止。