「川崎大師」は本名ではなかった

川崎市にある、川崎大師。毎年の初詣客数の多さでも、10位以内にランクインする。大師、って、神社かと思っていたけど、寺だった。無知。

 

この5月に、10年に1度の御開帳が行われている。信心などあるわけがないが、見に行ってきた。

行くと、「赤札」なるものを授けてくれるらしい。

 

 

私は子供のころ長野市で育った。小学校は善光寺のすぐ隣。善光寺でも、7年に1回「御開帳」があった。

こんなふうに、背の高い木の棒の先に、長いひもが結び付けられている。そのひもは、ずーっとたどると、秘仏であるご本尊につながっている。なので、この、垂れ下がった白いひもにさわると、ご本尊に触れたことになる、というのが善光寺の説明だったので、たぶん、川崎大師でも同じだろう。このひもに触るためにも人が並んでいた。

 

 

さて、境内を歩いていると、奈良の「せんとくん」みたいなキャラで「ひらまくん」というものがあった。

へ?ひらま、って何?と思っていたら、

 

「川崎大師 平間寺」とある。寺には「●●山」とか通称がいろいろとあるみたいで(無知)、この川崎大師も、本当の名前は「ひらまでら」ないし「ひらまじ」というのかと思い、近くを歩いていたお坊さんに尋ねた。すると、

「へいけんじ、と読みます。もとは、平間(ひらま)さんという方が建てたお寺ですが、音読みにして、へいけんじ、というのがこのお寺の本当の名前です。川崎大師は通称です」

と。へえ~~。知らなかった。

 

門前通りのお土産でもっとも知られているのは、痰切り、せき止めに効果がある、とされている、「とんとこ飴」だ。

この、飴を包丁でとんとこ、とんとこ、と刻む音が心地よい。

 

 

10年に1度しかもらうチャンスのない「赤札」だが、ざっと1万人くらい並んでいたので、あっさり断念した。