競馬はシロウトの私だけど、昨日ちょっとTVをつけたら、たまたま、白毛のメス馬が、阪神競馬場で、芝1600メートルを勝利したシーンを流していた。
白毛のサラブレッドは、産出そのものが稀だそうだけど、競走馬にしても「勝つ」とは思われてこなかったらしい。
白毛のメス馬といえば、その昔、ユキチャンという子がいた。名前が可愛らしいので、名前だけで興味を持ったのだが、川崎で勝利した(なんと、2008年)実績があったから、白毛は勝てないってのは勝手な思い込みではないだろうか。私は競馬シロウトだからその根拠は知らないけれど、とにかく、白馬は映える。10頭以上で走っていたって、一目でわかるのも便利でもある。今回勝利した「ソダシ」という名前の女の子は、調べてみたら、ユキチャンの姪であった。血だねえ。
さて、いつもいつも、メートル法とセ氏を意地でも採択しない単位音痴のアメリカ人をからかうのが私の楽しみの一つなのだが、ふと「アメリカでは、馬場の距離は何で表すのだろう」と疑問がわいた。
「ヤードなの、マイルなの? 日本では当然メートルだよ」
とアメリカ人旦那に向けると、びっくりする答えが返ってきた。
「Furlong、だ」
え?え?? え???? 何だそれ・・・・・・・・・・?????
とにかく、生まれて初めて聞く単語なので、調べてみたら、1furlongは、660フィートで、220ヤード、という、世界でもアメリカ人以外理解のできない単位なのであった。
「何よそれ?」
と聞くと、これはほぼ馬場の距離にしか使われない単位みたいで(注:旦那も競馬音痴だから違うかも知れないけど)、
「8分の1マイルだ。便利だろ」
とほざいた。
私でも,マイルはほぼ1.6kmだということだけ、かろうじて知っている。その8分の1というと約200メートルだ。
「とにかくね、アメリカ人には、いい加減、21世紀、もとい、せめて19世紀になってくれない?そもそもなんでアメリカ人って、10進法でなくていまでも12進法とか8進法なんか好き好んで使っているの?」
と、私が恒例の文句を言ってヤツをいじめると、
「12新法は2でも3でも4でも6でも、割るのに便利だ」
とほざく。
「何よ、人類はね、指が10本あるんだよ。だから10進法ができたの」
といじめると、ヤツは、
「違う!! 英語では指は8本だ。だから8進法は正しいんだ」
とぬかした。
確かに、英語では、「親指」は「thumb」であって「finger」ではない。
アメリカの入国時に、指紋を採るため、画面に指を付けるところの表示には、英語では、
「put your all fingers」
とあったが、日本語では、「fingers」の良い訳語がなくて、
「親指以外の指を全部」
と表示していた。
とにかく、アメリカ人のヘンな単位好きは、絶対に治らない。
世界の趨勢に合わせよう、という気持ちがみじんもない。