これほどまでに、極端な東西の差がある食べ物は、そう滅多にないかも?
「ちくわぶ」である。
ただの、小麦粉を練った棒である。芯に穴が通っていて、太いちくわのような形をしているが、周囲は星形にギザギザがつけられている。
上図のとおり、東西、というより関東に一極集中している。
おでんの鍋の中で、時間をかけて煮こみ、周囲がややとろっとなりかけ、おでんの汁が染みこんだ状態で食べるのだ。なかなか美味しいよ。
しかし、西日本では、まったく存在しない食べ物らしい。はあ・・・。
ま、率直に言って、おでんに入っていなくても、さほど悲しくはないものです。栄養素は、ただの「でんぷん」ばかりだし。
そういえば、秋田人の母は、おでんの具としてじゃなくても、ちくわぶだけ醤油と砂糖で甘辛く煮て食べていたっけな。
おでんの話からそれるが、ついでに書けば、和菓子の「すあま」も西日本にはないらしい。