私は生粋の神奈川県民ではないので、横浜より西には、なじみが薄い。
見ると、大和市、海老名市、厚木市、座間市、綾瀬市など、市がいくつもある。たまに相鉄線には乗るので、同線が通過するエリアだけは何となくわかるが、もっと西部の、小田急線が通っているエリアはまるで不慣れだ。
その、小田急線が通っているエリアに、先日、ちょっと用があって行った。
駅で下車したら、とたんに、すさまじい轟音が天から響いてきた。かなりの低い空を、ジェット機が飛んで行った。
駅前に、自転車屋さんがあり、おじさんが修理の作業をしていた。地元のお店の方ならよくご存じだと思って、
「すみません、あれって民間機ですか?米軍機ですか?」
と尋ねてみた。そうしたらおじさんは、
「米軍機です」
と。そうだよね、民間機ならあんな低空を飛ばないだろう。
「座間基地ですか、厚木ですか」
と、なけなしの知識を駆使して聞いてみたら、
「横須賀基地です。ロナルド・レーガンが離日するので、それでバンバン飛んでいるんです」
と。
あとで調べてみたら、同空母は、9年もの間、横須賀の米軍基地に停泊していたが、5月16日、離日したということだった。
米軍のジェット機は、まさに手が届きそうな低空を飛んでおり、機体に描かれた「NAVY」の4文字がくっきり見えた。
同空母が離日したので、もうこんなジェット機の轟音は、おさまるのだろううか。いや、次に「ジョージ・ワシントン」が入港するそうなので、それまでの間かな。
とにかく、県西部の方々は、こんな轟音に日々さらされていたのかと思うと、複雑だった。