たまーにしか会わない友人と会う場合だと、ひんぱんに会う場合より、お互い、経年劣化が見て取れてしまう。
しかし、私の場合、うれしい一言をもらえた。
「桃実さん、お尻上がっているね」
お尻はね、いつも電車の中でつま先立ちして鍛えているんだ。スクワットもしているし。
小さな努力が報われた感じ。
ところで、以下は尻ではなくて胸のハナシ。
過去からたびたび書いてきたけど、私は体のわりに胸がでかくて、10代のころからからかわれたり、20代のころには好色な上司に、
「その豊満な乳房を使って芸をしろ」
なんて言われた。当時は「セクハラ」なんて概念がなかったので、ひきつって笑ってごまかすしかなかった。
日本では、一応、女は胸が大きいことが望ましいと考えられているようだ。
ない人は、整形までして底上げを図る。
しかし、必要以上に胸がある人の悩みって、なかなかわかってもらえない。
私も、これで顔がかわいかったら、巨乳アイドルで売り出せたのに。
海外に行くようになってから、ブラはいつもアメリカで買ってきた。日本にはちょうど良いサイズがないから。
しかし、この横浜そごうでやっていた「無料診断」の「無料」の文字にひかれ、試しに、デパートの下着のプロに見てもらおうかと言う気になった。
「こんなおばさんですみません」
と謝りながら、30代らしき女性に計測をしてもらい、私に合いそうなサイズのものを数点持ってきてもらった。
とりあえず、日本でも私のサイズは買えないことはないらしい。すごく高いけど。
が、どれもアメリカで買ってきたものほどしっくりこない。
私がいつも、太らないよう必死に気を付けているのも、太ったらブラが合わなくなるからだ。
凄く熱心な店員さんで、好感も持てた、が、しかし、最後の最後に、余計なことを言った。
「私から見たら、その胸、うらやましいです」
かちーーん!!
何度も「日本ではあうサイズがない」「困っている」「大きくて嫌いだ」って言ったでしょ!
なんでそれにもかかわらず余計なことを言うんだ!
やっぱり、日本では買わない。