周庭さんが香港を脱出していたことを知って驚き

香港民主化運動の指導的立場にあった人で、2020年、支那当局に拘束・逮捕され、有罪判決により禁固刑に服したこともある、周庭さん。

そんな彼女が、カナダに渡っていたことを知り、驚いた。

一生、香港から脱出できない状態にあると思っていた。あれだけマークされていた人が、没収されていたパスポートを返還され、海外渡航すら可能だったとは。

 

彼女は、カナダから、

「もう香港には戻らない」

と発表したようだが、「戻れない」「戻れなくなった」と言った方が正確だろう。ご家族は未だ香港にいるのだろうか。だとしたら、そのご家族は人質のようなものだ。

 

以前、バンクーバーに行ったことがあるが、街中いたるところにC国人がおり、大きなチャイナタウンもあることに驚いた。カナダに移住しているC国人の数は、半端ではない。まあ、土台C国人は世界中に移民しており、周さんも、孤独ではなく、この先もカナダの中のC国人コミュニティーの中に生活し続けるとは思うけど。

 

しかし、しかし、私はいまだに憤っているのだ。

香港は、1997年、イギリスからC国に返還された際、

一国二制度を50年間継続すること」

と、高度な民主的自治を認めることを条件としていたはずだ。それを、2020年にC国政府は勝手に反故にし、「国家安全維持法」を制定し、香港のC国化を強制的に推し進めたではないか。そのせいで周庭さんらが逮捕されたわけだが、そのイギリスとの約束を一方的に反故にしたことに対し、国連など国際機関や、イギリスを初めとする西側各国その他も、もう批判も何もしなくなって、既成事実として容認したようになってしまったではないか。この問題、どうしてもう誰も口にしないのだろう。

国連は、常任理事国にC国がいるので、何の役にも立たない機関だが、それにしても、C国の傍若無人ぶりは、誰ひとり牽制も批判も出来ない。C国とは、契約などできない。西側先進諸国にとって、契約とは「守るべきもの」だが、C国には、そんなもの、「自分らの利益のためなら、いくらでも反故にして構わないもの」なのだ。ほんと腹立たしい。