イカも高級魚に

私ら日本人には、食べ物のタブーを課す宗教とやらは、どうしても理解し難いものだ。

ユダヤ教では、豚肉、ウロコのないもの、地を這う生き物、肉とその乳を同時に食べること(例:ビーフステーキとバター)などはタブーなのだが、旦那は、16歳の頃、生まれて初めてチーズバーガーを食べた時から、タガが外れてしまい、以降、何でもかんでも食べるようになった。

 

ヤツは、イカも大好きだ。お祭りに行くと、必ず焼きイカの屋台を探す。ウロコのない、イカ、タコ、貝、ウナギなどもユダヤ教にはタブーだけど、気にしない。料理をする私としても実にありがたいことだ。

 

が、この、かつては庶民の食卓の味方であったイカ、最近は不漁らしく、めっきり高価になった。

チャイナや北朝鮮による違法漁業も漁獲減少の原因にあるらしい。

 

近くに、いまどき個人商店の魚屋があるので、励ましがてら、出来るだけ買うようにしているのだが、

 

 

 

先日買ったこれ、一番大きいのを選んでもらったけど、450gで、650円もした。ひえー。

 

イカの煮方は、母から教わったとおり。水を使わない濃い煮汁で、切ったイカをさっと煮る。イカは、半端な時間で煮ると、硬くなるから。

 

イカを取り出したあとの煮汁に、玉ねぎの輪切りとゴボウを入れ、やわらかく煮て、付け合わせみたいにする。

 

 

イカよ~、美味しくて、かつては安価で、貴重なたんぱく源として日本人の食卓を長い間支えてきてくれたイカよ~。

もう、高級魚になってしまった。