大阪のおばちゃんは、見知らぬ他人であっても、何か話のネタを感じたら、平気で話しかけてくることで知られている。
東京では、滅多にない。そもそも、芸能人を見かけたって、遠巻きに見ているだけだ。一方的に話しかけるのはマナー違反、というか恥ずかしい行為である。
しかし、最近私は、赤の他人でも、ちょっと勇気をもって話しかけることができるようになってきた。なぜだろう?と思ってたどり着いた結論は、
「自分が年齢を重ねてきたため、自分より年下が相対的に増えてきたから」
だった。子供や青年が街中で年上の人に話しかけることはないが、その逆はありえる。
先日、とあるエレベーターに一人で乗っていたら、途中、3人の若い男子が乗ってきた。
その中の一人が、図抜けて背が高かった。思わず「おおおっ~」と見つめてしまうくらいだった。
3人は、仲良さげに話していたが、私は我慢しきれず、その高身長くんに、
「あの~、急に話しかけて大変失礼なんですが、何cmあるんですか?」
と聞いてしまった。彼以外の2人の男子は、それを聞いてハハハと笑っていた。
彼は「196cm」と即答した。私は、
「ええ~、大谷くんと同じくらいですね。すごい」
と答えてしまった。大谷くんが巷を歩いていると、このくらい高いんだと勝手に想像した。
180cmの真美子さんだから釣り合って見える。
大谷君は、昨日、指名打者として初のMVPを獲得した。指名打者としてのMVP、2年連続満票MVP、しかもリーグをまたいでのMVP、すべて史上初なのだそうだ。おめでとう。
しかし・・・ ほんとケチつけるわけじゃないんだけど、彼のこれまでのことって「できすぎ」ぢゃない?
歴史上、偉大なる野球選手は数限りなくいたけれど、どうして彼に限って願望がことごとくかなうのだろう?
30歳、といったら、野球選手としてはここ2~3年がピークだろう。
イチローだって、30代後半になったらあちこちの球団にトレードに出された。
大谷選手が、どんな野球人生の終わり方をするのか、ひどく興味がある。