大谷選手に言って欲しかったこと

球界の至宝、大谷翔平選手。

 

エンジェルスから、近距離のドジャースへ移籍した。

彼は確か、入団記者会見で、

「Hello.  I am Shohei Ohtani」

と挨拶したと記憶しているのだが、現在おそらく世界一有名な日本人である大谷選手に、言って欲しかったことがある。

自分の名前を、日本流に「姓+名」の順で発語すること。

それで、ついでに、

「日本人は、海外に出ると、海外に合わせて、名+姓の順で名前を言うのですが、ぼくは今後、日本流に改めます。ぼくはオオタニ・ショウヘイです」

と公言するのだ。

 

この「姓+名の順になおす」ことについては、故・安倍総理とか、河野デジタル大臣などが推進を図ったけど、ちっとも進んでいない。NHKの英語ニュースでなんとかやってくれているが、それであってもちっとも普及しない。こうやって、著名人自身が「ショーヘイ・オオタニ」と言ってしまうんだから、普及しないわけだ。

 

名+姓の順の国の人々は、世界中どこへ行っても、その順を変えない、というか、その土地に合わせて変えようという発想がない。

だから彼らは、日本やC国K国に来たって、「トランプ・ドナルド」とは名乗らない。

アメリカでニュースを聞いていると、「キム・ジョンウン」とか「シー・チーピン」(習近平)と発音しているのに、どうして日本人だとこうなんだろう。

たぶん昔、明治政府が、英語教育をスタートしたとき、

「海外では姓名をひっくり返すので、日本人も英語ではひっくり返そう」

と教育してしまったのが尾を引いているんだろう。つまり、C国K国などでは、相手に合わせてひっくり返そうというプライドのない態度はなかったのだ。そこだけうらやましい。

C国K国では、外国人に姓と名を混同されないのだろうか、というのが疑問だけど、彼らは、日本人と違って、基本的に姓が1文字で非常に短いから、混同されないのだろうね。キムとかリーとか、チンとかチャンとかウー、ばっかだもんね。

アジア系の子孫であるハンガリーも、日本同様、姓+名の順に名乗るので、作曲家のリストは、現地では「リスト・フランツ」だ。

姓+名の順に名乗る国がマイナー同士、このあたりの苦労はどうしているのか、駐日ハンガリー大使さんなどに聞いてみたい。