日本の政治家どもは、すぐぺこぺこ謝る癖をやめろ

私ごときが、過去に何度も何度も弊ブログに書いたって、ごまめの歯ぎしりより伝わるわけないんだけど、ほんと、日本人の政治家どもの国際感覚の無さには、泣きたくなる。

 
維新の会の丸山穂高議員が、酒に酔ったうえで、
「日本はロシアと戦争をしてでも北方4島を取り返すべきだ」
と発言したそうで、この発言により、維新からは除名され、さらには辞任勧告まで受けた。
まあ、憲法9条というカタワのような憲法アメリカから押し付けられ、それを後生大事に守りこんでいる国としては、発言に問題なしとはしない。この丸山議員は、東大卒だけど、過去にも酒で問題を起こしたことはあったようだ。それはともかく、国会挙げての辞職勧告には、私も「?」と思う。
当人は「辞めない」と頑張っているようだが、私も「辞めるな」と応援したい事態が維新の党に立て続けに起きている。
まず、松井代表が、丸山議員の発言に対し、
「ロシアの皆さんに大変申し訳ない」
と、謝罪してしまったのだ。バカか。
 
そして、恥の上塗りという認識もなしに、同党の片山虎之助共同代表(←この人、いま維新にいたのね)と、馬場幹事長が、17日、のこのことロシア大使館に出向き、ロシア大使に謝罪した、というではないか。
 
なんで、日本の政治家ってこんなに国際感覚がゼロなんだろう。
北方領土を盗んだ泥棒に謝りに行ってどうするんだ。
日本人の世界最大の悪い癖の一つに、おひとよしで、なんでもペコペコ簡単に謝る、というものがある。
その行為が、その相手国にはどういう意味に取られるのか、という発想で、アドバイスできる人間は一人もいないのだろうか。
案の定、ロシア大使は、
「『戦争』と言う言葉を使うのは非常に不愉快」
と抗議したそうだ。
 
これじゃあどう見たって、北方4島がロシアの領土であることを日本の政治家みずから認めて行っているという意味になってしまう。
本当に、本当に、日本人の謝罪好きは、国際関係上、どれほど損をしているかわからない。
日本の隣の支那、韓国、北朝鮮だって、何があろうと、とりわけ、日本人に対しては、死んでも謝罪なんかしないのに。腹が立つことだが、政治、外交においては、このくらいふてぶてしくなければならない。
どうして日本の政治家は、何年たってもこうなんだろう?外務省自体無能であるけど、議員まで外交音痴だったら、救いようがないではないか。
松井代表は、
「丸山議員の発言自体は適切ではなかった部分はあるものの、根本的にはロシアが戦争終結時のどさくさに紛れ、日ソ不可侵条約を勝手に破って北方4島を強奪したのが悪い。ロシアは大泥棒である。ロシアは一刻も早く4島とも日本に返却しなければならない」
と主張すべきであった。
 
日本は良い国だが、こういう謝罪シーンを見ると、情けなくて涙が出てくる。
武力もなしに、話し合えば解決すると思っているのは、おめでたい限りだ。
謝れば、何でも水に流してもらえると思うのは、もっとおめでたい。
「丸山、酒は止めても議員は辞めるな」
と言いたい。