月面探査(の必要性)

JAXAが、月面探査機の着陸に成功した、というニュースを目にした。

日本初の快挙であり、世界では、アメリカ、旧ソ連、C国、インドについで5カ国目の快挙だという。

 

 

これはこれですごいことなんだろうけど、小学生の時から、地学と天体が死ぬほど苦手だった私には、どうもわからない。

たぶんこれ1機を着陸させるにしても、数千億円の税金が注ぎ込まれてきたはずだ。

ウクライナへ支援するにも、生活保護費を出すにしても、国から目的別に配分された税金として、使途通り使っているんだろうけど、こういった、宇宙開発の必要性が、私にはちっともわからない。

酸素もないから住めないし、農耕も漁業もできない。

資源がある可能性はあるけれど、その取得にかかる費用を考えると、想像を絶するほどの超赤字だし。

 

とりあえず、JAXAには、こういうプロジェクトを完遂できる、超絶頭脳の持ち主たちがいるということだけは、嬉しいし安心する。今後若年人口がますます減少していく中、理科系の人材の確保が困難になってくるだろうから、先はわからないけど。

 

あと、いかにも日本人、と思ったのが、JAXAのコメント。これほどの快挙(と素人目には見えるが)であるのに、

「総合的にぎりぎり合格の60点」

と酷評なさった所長。

太陽電池が発電しなかったことなどがその要因らしいけど、これがアメリカ、ロシア、C国、インドだったら、きっともっと高得点を付けて自賛していたと思う。私が以前から「日本人を国際人たらしめるのに最大の支障の一つ」と思っているのが、自分や自分関係者を悪く言う「謙遜」という習慣だ。とりわけ、ロシアやC国は、自国をさげすむ発言は絶対にしない、というか、できない。「自分らの技術は劣っている」と受取られる発信をするのは、それら国々と比較して、まずいと思う。

もっと誇っていいと思うのだが。何事にも「完璧」はない。