キジルシ

先日、用事があって横浜家庭裁判所に行ったとき、ぶったまげた。

さして大きくもない家裁の入り口に、空港のような手荷物検査機が設置されているのだ。
もちろん、弁護士とか裁判の関係者としてあらかじめ登録されている(であろう)人物らは、そのゲートを通らなくても良いのだが、一般人は、手荷物を預け、金属探知機の下を通った上でなければ、中に入れなくなっていた。
「いつからこうなったんですか?」
と聞いたら、今年の4月から、という。
 
裁判所内で、刃物を振り回し、人を傷つけたり、挙句の果てに人を殺したりする事件を、ときどき耳にする。
 
離婚調停中のアメリカ人夫が裁判所内で妻殺害: https://zatuneta.com/toukyoukateisaibansyosatujinjiken-6821
 
こういうキジルシらのせいで、余計な税金と人手が必要となる。
 
5月28日、川崎市多摩区の登戸で、50代のキジルシが、小学生らを含む18名に刃物をふるうという事件が発生した。トランプ大統領滞在の最終日であることは直接関係ないことだが、同大統領からお悔やみの言葉が出た。安全なことで知られる日本として、ゆゆしく、かつ、恥ずかしい限りである。
 
無差別殺人、と呼ばれる。なぜ、ひとりで死なないで、人を巻き込もうとするのだろう。
これだけは、どうしても解せないし、許せない。
今回は、犯人のキジルシも、自分でのどを掻っ切り、死んでしまった。自殺する動機は十分すぎるほど作ってしまったからな。
 
生きたまま逮捕され、国選の「人権派弁護士」が付いて、延々と最高裁まで争う手間と税金は省けたが、犠牲になった小学生の女の子と、39歳の男性のご遺族には、動機の説明も謝罪の言葉もないまま、永遠に葬り去られる事件となってしまった。怪我を負われた方々のご回復もお祈りしたい。
私だって、明日どうなるかもわからないが。