文春砲も過剰

人間なんて、誰も完璧じゃない。

毎日、失敗したり、失言したりを繰り返しながら、生きている。

そりゃ、一度言ったらもうアウト的なレベルの発言もあるけれど、最近は、なんだか、発言一つで、いとも簡単に、鬼の首を取ったようなレベルの騒ぎに発展してしまう。特に、対象が、マイノリティー少数民族、女性だったりした場合。

そしてこの傾向には、文春さんのお働きが、すこぶる大きい。

 

森元総理の場合も、最後の方は女性を褒めているので、発言の一部分を切り取られたパターンだったと思う。

それから、最近だと、日本テレビ「スッキリ」で、私の知らない「脳みそ夫」とかいうお笑い芸人が、ギャグで「アイヌ」のことを「あ、犬」とやゆし、袋だたきになった。しかし、たかが(と言ってはなんだが)イチお笑い芸人に、どれほど高度な知識と反応を求めているのかな、と思ったのも事実である。

 

それから、東京五輪の閉会式の演出を担当する人が、お笑い芸人の渡辺直美を、「オリンピッグ (pig)」とやゆする演出を「提案」した段階で文春に見つかり、いや、厳密に言えば誰かがタレ込んだのだろう、それで、その演出者は辞任することになった。

渡辺直美自身が、みずからのふくよかな体型を「これでいい」と誇っているコメントを出したのは安心したけれど、ついでに「このくらいで辞めないでいいですよ」という寛大なフォローもして欲しかったなあ。

 

万が一、こんなpigネタが本当に五輪の会場で流れたとしたら、絶句するほどお粗末な話だから、予めボツになったのは良かった、と思っている。しかし、発言の一つひとつを文春につまみ上げられて、辞任をしなければならないとしたら、責任ある地位に自ら立とうとする人がいなくなってしまうではないか。

 

東京五輪は、サノケンのロゴ盗作問題から始まり、コロナによる延期、と、ケチが付き続きだ。

五輪なんて本当にやるのかしら、と思っている日本人が多数いる限り、1964年の五輪には遠く及ばない。

 

ちょっと思ったのだが、男性から女性への差別的発言は即刻のクビものだけど、逆だったらどうなるだろう。

実にレベルの低い例え話だけど、どこかの女性クリエイターが、金メダルの写真として、(元?)女性レスリングの栄監督の顔写真でもあてはめ、

「光り輝く金メダル」

とかやったら、これは「ハゲ差別」「男性侮辱」で、脳みそ夫くらいの袋だたきになるのかなあ。