いつから「こまめに水分を摂りましょう」とひんぱんに言うようになったのだろう。
いくら地球が温暖化している(らしい)とはいえ、夏の温度が30度から45度に上昇してはいない。
昔のスポーツ漫画をみると、
「練習中水を飲んだらダメだ」
というのが当たり前だった(ぞぞぞ~~っ!)。
理由は「水を飲むと疲れるから」というものだったように記憶している(再び、ぞぞぞ~~っ)。
当時は、科学より根性論の時代だったけど、誰一人「試してみたら、水を飲んだ方が疲れませんよ」と反論できる人はいなかったのかな。
そんなことなど到底許されぬ時代背景だったのかな。
私が子供のころには、学校ではそんなに水をしょっちゅう飲んだ記憶が無い。喉が渇いたなら、水道の蛇口から飲むのが当たり前だった。さすがに、体育の授業の後は、みんな水道の前に行列していたけど、長野だったから、あまり暑くもなかったせいか。
ペットボトルが出回り始めた当時は、2リットルのものしか製造が許されていなかった。「ゴミが増えるから」というのが理由だったが、その後、この規制が撤廃され、いまでは500mlでも300mlでも、何だってある。それらを自販機で購入し、誰もが自由に水分を摂っている。その代わり、駅の水飲み場は、かつてほど普通に設置されなくなったようだ。
そして、今では、大学などの講義の場でも、講師や学生は、手元にペットボトルを置き、自由に飲むことも普通になった。
授業中水を飲むなんて、昔だったら絶対許されなかった、というか、考えられなかったこと。
私が子供のころは、水筒なんて、遠足か運動会の時にしか出番がなかった。
それが今では、保育園児たちが、小さい水筒をぶらさげてお散歩に出ている。ひえ~っ。