友人と話をしていたら、彼女、
という、現在上映中の映画を見てきたという。
私は見ていないが、主演は、天海祐希さん、草笛光子さんという大女優お二人なのは知っている。
お二人とも、本当に美しいが、草笛さんの美しさは別格中の別格。なんと、88歳になられたという。88歳だったら普通、死んでいるか、ボケているか、よたっている。
しかし、女優としてのプロ意識のたまものなのだろう。草笛さんは、あんなに美しく、まだ現役で女優として、ときたま歌手として活躍を続けておられる。尊敬とあこがれを抱いてやまない。友人とも、草笛さんの美しさの話で盛り上がってしまった。
あと、私がずっと注目している80代の女性は、若宮正子さん。前にもちょっと書いたと思うけど、60歳で三菱銀行を定年退職してから、ITの道に入り、高齢者が遊びやすい「ひなだん」というスマホのアプリを開発し、Appleのクック会長に表彰されたことでも知られている。
昭和10年生まれの女性が、当時の労働環境で、結婚退職もせず、定年まで銀行勤めを全うしたのはとてつもない例だと思う。彼女は「札勘定」といった手先の作業が苦手だったけど、だんだんシステム化が進み、時代の風が彼女向きになってきたそうだ。
今では、全国から講演に招かれ、どこへでもお一人で出向くのだそう、なんとたくましい。
彼女は、ぶったまげるエピソードも話していた。
まだ「セクハラ」なんて概念のない時代に銀行勤めをしていた彼女。
廊下で男性社員とすれ違うと、「挨拶代わり」に、
ブラジャーのヒモをパチーンとやられるのが常
だったそうだ。ぎょえーーっ! 今の時代だったら速攻で懲戒処分だが、当時はそういうのが男から女への愛ある挨拶だと思われていたんだね。
ともかく。「IT」と聞くだけで尻込みしてしまう高齢者たちに対し、「高齢者こそITが必要」と説いて回っている若宮さんも、また尊敬。
草笛さん、若宮さんを見ていると、独身で、夫や舅姑、子にわずらわされることなく、自分の好きなように歩み、自分の専門分野を固めてそれに邁進していくのって、幸せそうだし、すがすがしい。健康や運、周囲の支えや環境など各種条件もあるけれど。