時々、辞書をひきたくなる

今年は、辰年だ。

「えと」の時だけ、この辰という文字が登場する。あと、人名に見るくらいかな。

「りゅう」には「竜」と「龍」があるけれど、今朝読んだ新聞記事によると、前者は常用漢字なので、新聞記事にはその「竜」を使って書くのだそう。しかし、「坂本龍馬」とか「芥川龍之介」とか、人名に「竜」を用いると、ちょっと間抜けっぽく見える。ちなみに、「竜」は「龍」の古字なのだそう。へえ、竜の方が文字としては先輩なんだ。でも「龍」の方が画数が多いせいか、形のせいか、かっこいいな。

 

ときどき思うのだが、「ふち」という漢字も、「渕」なのか「淵」なのか、どっちだろう? どう違うのだろう?

「たぶち」さんという名字には、「田渕」「田淵」の両方が使われている。前者の方が書きやすいと思うが、実は、後者「淵」の書き順が今でもわからない。後者の「田淵」さんが身近にいたことがない。いたら、聞いておきたかった。

 

 

急に、「憑依する」という言葉を、調べたくなった。これは、なにか霊魂のようなものが乗り移る、という意味で使われているとは知っていたが、「ひょうい」なのか「ひょうえ」なのか、ちょっと不確かだったので。

それで、久々に、手元にある紙の辞書「新明解国語辞典」を開いてみた。

国語辞典では日本で最も売れている辞書で、私が持っているのは第5版、である。第5版の発行年度を見たら、1997年11月3日であった。

しかし・・・・

「憑依」

は、出ていなかった。あれれ?

 

 

最近、絶滅絵危惧種になりつつある業態だが、本屋さんに行ってみたら、同辞書の第8版があった。

立ち読みをしたら(店主さんごめんなさい)、ちゃんと「憑依」があった。

 

 

ふむふむ。こういう漢語でも、載るタイミングが分れるんだね。

「イケメン」や「コスパ」といった言葉が時流に応じて載るのはわかるけど、「憑依」は漢語なのに、5版には無く、8版にはあった。

この差って、なんだろう?

6版、7版ではどうだったんだろう?