夏休みになると困る、という親たち

「学校が夏休みになってしまうと困る」という親たちがいると聞いて、びっくりした。

しかし、考えてみたら、今時の親たちは、だいたい夫婦共稼ぎだ。私らが子供の時って、母親は多くが専業主婦だったし、仕事をしていても内職とかパートとかが主で、フルタイム正社員で働いている母なんて、お父さんがいない家庭くらいだった。

 

子供だけを家にいさせるわけにもいかないんだろう。

また、お昼ご飯を作る手間も生じる。

 

子供の時、40日間の夏休み、って、どうすごしていたのだろう。そのうち何日かは、仕事人間で滅多に有給休暇なんか取らなかった父も、休みを取って家族を海に連れて行ってくれたり、父か母の、遠い遠い実家に連れて行ってくれたこともあった。

が、あとは何していただろう? ほとんど記憶がない。遊んでいた? 宿題? ドリル?

 

ともあれ、母は専業主婦に近かったので、お昼ご飯も普通に食べられていた。今の時代と比べると、これってある意味、ぜいたくなことだったのかも。

 

そして、貧困家庭となると、学校給食が食べられず、1日、ひもじい思いをしている子供たちも多い、と聞く。

夏休みであってもなくても、今の時代、ご飯をまともに食べられない子供たちがいる、って。

学校の長期休みの間、どこか子供たちを預かってくれる制度が必要らしい。