「重税」と「小野寺政調会長の発言」

うちのアメリカ人旦那は、「税金は墓場まで追いかけてくる」と言う。アメリカでもそうなんだね。

 

日本の重税感が半端なくなってきている。これでは、若い人たちは食っていくだけで精いっぱいで、少子化の改善なんか絶対に望めない。今年、日経平均株価がやっとバブル期を超えた、とニュースになっていたけど、そこまで行くのに「35年」もかかったんだよ! そんなにかかったなんて、恥ずかしい。外国では35年の間に3倍、4倍になっているだろうに。日本を成長させたくない政権が続いたのを、安倍総理がなんとかしようと「アベノミクス」に取り組まれていたのに、安倍総理はあんなことになってしまわれた。

 

22日のNHK日曜討論」で、自民党の小野寺政調会長が、

「非課税枠を178万円にすると、年収2000万円以上の層の手取りが30万円ほど増えてしまう

と、negativeな表現をしたことで、ネット上で批判コメントが殺到したそうだ。

 

 

・・・・ なにが「しまう」だ。小野寺氏は、防衛の専門家で、税や財政の専門家ではないことを差し引いても、これはどうかと思う。何かしら「ホンネ」が漏れたか? シモジモの手取りが増えるのは、まずいことなのか。もちろん、年収2000万円は「シモジモ」ではないけれど、政治家って、一般人の手取りを増やすのをこうも億劫がっているのが解せない。富裕層は、高額納税者であることも多い。少しくらい報いてやっても良いではないか。

 

取りたい、取りたい、取らねばならぬ。

 

政府は、こればっかり。どうやったら少しでも取らなくて済むか、という発想は微塵もないようだ。

一度取ったら、死んでも手放さない。一度設定した税目は、その目的が終わっても絶対廃止しないし、何か別の名目に変えて徴税し続ける。

 

上の「墓場まで追いかけてくる」の補足だけれど、我々庶民は、給料の額面から、所得税、住民税、社会保険料をたんまり引かれ、残った金で細々生活している。なのに、モノを買ったら消費税を払うわ、車を買ったら車両にまつわる税やガソリン税を払うわ、お金を預金したり運用益を得たりすると20%あまり引かれるわ、家を買ったら毎年固定資産税を取られるわ、人にカネを110万円超渡したら贈与税を取られるわ、しまいにゃ、死ぬと、残った金が一定以上なら相続税を取られるわ。

なんで、さんざん引かれたあとのやっとの手取りからも、執拗に税を絞りたがるのか。

こうなると、働かずに生活保護で生きるのが一番ラクだとしか思えない。