この間、郵便局に行ったら、窓口の女の子の喋り方が、まるで朝ドラの「ひよっこ」。
ご本人はきっと、懸命に標準語を離しているつもりなんだろうけど、それが逆に、北関東訛りを丸出しにさせており、おかしくてたまらなかった。
私の亡父の新潟訛りも死ぬまでひどかったけど、子供のころに身に付いた訛りって、アナウンサーのように専門のトレーニングを受けない限り、一生抜けないものなのだろう。
先日は、天気が悪かったので、タクシーに乗ったら、この運転手さん、まあ、まあ、東北訛り全開。
あまりひどかったので、つい、
「ご出身、どこですか?」
と聞いてしまった。そうしたら、
「秋田。湯沢だ」
という。
「私の母も秋田でしたよ」
と言ったら、安心したのか、堰を切ったように話し出した。
ずっと鶴見でガソリンスタンドにガソリンを配送するタンクローリーの運転の仕事をしていたのだが、腰を痛めて大型を運転できなくなり、タクシーに切り替えたのだという。
鶴見(横浜)に住んでいながら、あれほど訛り続けるとは、きっと、奥さん、同郷人なんだろうな。
そうでなければ、ガンガン直されたと思うのだが、運転の仕事って、会社勤めでもないし、別に誰とも話さなくてできるので、あまり矯正は期待できないかなあ。
11月28日に、おしんの亭主が許せない、早く死なないかな~というネタを書いた。
彼はついに、自裁した。戦争に協力してしまった責任を感じたからだ。
やっと男らしいことをした。
そうしたら、昔さんざんおしんをいびった、姑のお清が登場して、びっくり。
竜三の遺骨に向かい、
「この、ふうけもんが~~」
とののしった。
ふうけもん、というのは、佐賀の方言で「ばかもの、おろかもの」という意味のようだ。
このドラマ中で、再三使われてきた方言だ。字幕はつかなかったけど、セリフのニュアンスでわかる。
それにしても、このお清役の高森和子さんって、名女優だったなあ。
こんなに佐賀の方言が上手なのに(佐賀弁nativeの人たちにはどう聞こえたかわからないけど)、この人は、もともと、大阪弁nativeなのだと知って二度びっくり。