こまった証券会社担当さん

父が母に残し、母から私が相続した株式がある。

母は無論、私も株式投資は一切やらない。年2回の配当と、株主優待の商品を受け取るだけで、寝かせっぱなし。証券会社にとって、全然おいしい客ではない。

ともあれ、相続が発生したとき、この証券会社担当さんには困った。

「相続に関する書類をください」

とお願いしたのに、この人は「残高証明書」だけ送ってよこし、それ以外はなしのつぶて。どうしたんだろうと思って電話で催促すると、やっと送ってよこした。すぐ送ってこなかった原因を聞いたら、

「と、時の流れが、」

などと、みょうちきりんな言い訳。私が、

「忘れていたんですね」

と追及すると、あ、あの~、などと言う。もう一度、

「忘れていたんですね」

とプッシュすると、「は、はい」と認めた。認めればいいんだけど、大のおっさんが、「時の流れが」なんて変なウソをつかないでほしい。

私も長年働いていて、営業の得意な人は書類仕事がダメだ、というケースを多々見てきた。

これ以外もいろいろあって、この担当さん、毎回ミスや連絡不徹底が多いので、この人の上司に、

「担当者を、事務仕事が得意な人に変更して欲しい」

とお願いしたら、それは拒否されてしまったので、仕方ない、考えた結果、株を他社に移動することにした。

移動するにしても、これまたそれに関する書類の送付とか説明に不徹底があったので、一度送り返してもらい、再度返送しようと思ったら、返信用封筒の宛先が、日本橋の事務センターになっている。なんで支店で受け付けないのかな、と思い、アポを入れないで支店に訪問した。担当さんに会いたくなかったのと、あえて別の人に処理してもらいたかったこともあった。

そうしたら、窓口にいた中高年男性も、作業がとろとろで、別の若い女性に聞いたりしている。なんだろ、証券会社の窓口の中高年男性って、事務仕事が苦手な人が多いの?

そうしたら、その男性に、

「移管手数料を振り込まれるまで、書類はお受けできません」

と言われ、また、記入した書類を返されてしまった。

はあ、そうですか。

移管手数料の金額の話も、担当者から全然聞いていなかった。

あとで担当者から電話がかかってきたので、

「移管手数料の話はいつするつもりだったんですか?」

と聞くと、はあ、あとで、などと言う。

それから、返信用封筒が横浜でなく日本橋になっていたけど、どうしてか聞いたら、

「経費節減のためです」「事務方から言われました」

などという。でもね、同じ担当にもう一回チェックして欲しいと思うのは人の常なんだけど・・・・ あ、この人にチェックを依頼しても無駄かな。なんかこの人自身も、事務方からバカにされているような印象がある。

私は、嫌いな担当者がいるより、ネットと電話だけで済ませる証券会社の方がよほど気が楽だ。

株に興味はないので、売ってしまってもいいとは思ったが、売るとまた売却益に対し国に税金を払うことになるのが不快だから、とりあえず他の証券会社でキープする。

 

私は一応ファイナンシャルプランナーなんだけど、投資の世界は難しすぎて、わからない。別に、あえて「増やそう」とは思わず、1000万円ごとに預金して「減らさない」だけで、もう、今後の人生には十分だと思っている。

そんな私が、唯一お勧めしたいのは、「宝くじ付き定期預金」なのである。

いまの時代、定期預金でも年利「0.01%」(税引き前)と、ゴマ粒のよう。1000万円預けて利子は年「800円」である。

以前、スルガ銀行で口座を持っていたが、スルガがああいう銀行なので、撤退し、いまは静岡銀行のネットバンキングで宝くじ付き定期預金をしている。スルガだと宝くじの現物を年数回郵送してくれ、換金窓口でドキドキする楽しみもあったが、静岡銀行は、宝くじの番号だけハガキで教えてくれる。

末等でも300円当たるし、私の場合、何回も3000円が当たっているので、銀行が払う宝くじ購入費用も考えると、普通の定期預金よりは、ずっもいい。当たった分は、普通預金に追加され、ネットで確認できる。