岩手県はどうして「ゼロ」なのかな

アメリカ人の旦那は、毎日アメリカの感染者数、死者数をフォローしている

直近の数字だと、全米(人口約3億3000万人くらい)では、

感染者総数:828,441

死者総数:46,379

 

これに対し、わが国のそれは(昨日の正午現在)、

感染者総数:12,310

死者総数:316 

(クルーズ船乗客、チャーター便帰国者を除く)

 

アメリカのほぼ3分の1の人口である我が国のコントロールぶりはきわだっている。ざっくり、日本の数を3倍にしたって、患者数はアメリカの4%あまり、死者数は2%にすぎない。旦那は「日本ではアメリカほど検査していないからだ」と言う。そうかもしれないが。

 

その日本の中でも、いまだ岩手県だけは、感染者数ゼロを維持している。

青森、山形、秋田に2ケタの感染者がいるというのに、岩手県、おそるべし。

単に人口総数でいけば、岩手は日本で32位(下から16番目)、人口密度でいけば46位、北海道に次いで下から2番目である。しかし、北海道は感染者が535名。人口密度の低さが必ずしも有利には働かないようだ。北海道には都市部も多いからだろうか。

 

小池知事が、「買い物は3日に1回にしてほしい」と要請したが、食べ盛りの子供たちが複数家にいたら、3日に1回ではちょっとキツイだろう。都市部では、車のない家がザラだ。車があれば、大量まとめ買いができるが、そうでない主婦たちは、3日に1度の買いだめを、手で持って帰るのはしんどい。家族そろって荷物係としてスーパーに行くのは、集近閉(3密)に貢献してしまうので、スーパーからも遠慮を願う張り紙が出ているし。となると、宅配を頼むしかないだろう。

 

日本の主婦は、料理のスペックがおそろしく高い。一人の主婦が365日、毎日違うメニューを出すのが当たり前だと思われているが、諸外国ではそんなことしないらしい。それに、1主婦が和食はもちろん、「もどき」ではあっても、中華、朝鮮、インド、イタリアン、フレンチなど外来のメニューを普通に作る国なんて、まず滅多にないのではないか。フランスやロシアの主婦が「今日はお昼中華をつくるわ」なんて言わないでしょ。

 

この時期、子供のいる主婦はもう少し楽してほしいなあと思う。ごはんに何か汁物をぶっかけただけ、とか、お昼はお父さんや子供たちがつくる、とか。レトルトやカップ麺だってかまわん。カンボジアの家庭では、洗面器のような入れ物にご飯をいれ、その上におかずをぶっかけ、親子でそこにスプーンをつっこんで食べるのが普通の食事だと聞いたことがある。ここまで行ったら日本では極端だけど。

 

料理はただ「つくる」だけではない。メニューを考えて、買い物に行き、洗って刻んで料理して食べて、そのあと洗い物をして収納するまでのすべてが料理。