私は、英語以外に本気で勉強した語学はない。
大学の第2外国語はC国語だった。あと、たわむれでK国語とヘブライ語をさわった。
ヘブライ語は、名詞以外に動詞でも女性・男性で単数・複数の活用に分かれると知った瞬間、習うのをやめた。
欧州の言葉には顕著な特徴のようだが、どうしていちいちモノにまで性別を付けないとならないのだろう? 中には「中性」まであったりする。へえ。
アジアの言葉をすべて知っているというわけではないが、アジアだと、こういう言語はまずないのではないか?
ロシア語の同時通訳という職業を選択した人に聞くと、
「ロシア語がこんなに難しいとはじめから知っていたら、習わなかった」
と異口同音に言うという。それほどロシア語は難しいらしい。
ロシア語もやはり、男性女性中性の区別がしっかりある言葉だ。
受け入れがたいと思うのは、固有名詞であっても語尾が変化を要する場合があると知ったことだ。例えば、私がわずかに知っている限りでは、「ゴルバチョフ」と結婚した夫人の姓は「ゴルバチョワ」など。固有名詞なのに、語尾を女性形に変えないとならない。なぜだ?
昨日の新聞を見たら、新たに就任した菅(すが)総理の名前も、女性名詞のため、文中の働きによっては「スギ」「スグ」「スゴイ」などと変化するのだという。ぶったまげだ。繰り返すが、固有名詞だぞ。人の名前が変えられてたまるか、と私は思う。幸い、安倍総理の「アベ」は中性名詞なので変化はしなくて済んだそうだが、文法にかかわらず、人の名前を勝手に変えるな、と世界から抗議があったら変えずにいてくれるだろうか(無理だけど)。
ほんと、こういう不必要に難解な(=と個人的には思う)言語は習いたくない。英語にはここまで七面倒くさいことはないので良い。
この間TVで見たが、「すが」という読みなら、韓国人でも発音できるようだ。濁音が冒頭に来ないからだ。もしこれが、冒頭に濁音が来る、「権堂」とか「伴」とかだったら、「こんどう (KONDO)」「ぱん (PAN)」としか発音できまい。「財前」だったら、「ちゃいちぇん」だ。
韓国では、「ジョージ・ブッシュ」とか「ビル・ゲイツ」なんてどう発音するんだろう。
最後に、「性別による変化がない」「発音が簡単」などの理由で、日本語をもっと国際語にするよう広めたら、と真剣に思うようになった。日本人はすぐ「日本語はむずかしいから」「日本1国でしか使わないから」と尻込みするけど、そういう態度は良くない。孔子学園をどんどん建てる支那人どもを見よ。