国勢調査で思い出した「本多勝一」

どの家にも、国勢調査票が配られたと思う。締め切りは10月4日。ネットで回答するつもり。5年前は、どうしていたかな。

 

 

もっともっと昔は、プライバシーも何もなくて、書いたものを、町内会長さんとか誰か指定された人に、むきだしのまま返していたっけ。今では考えられない。

 

さて、国勢調査票をもらうたび、必ず思い出してしまうことがある。

10代の頃読んだ、本多勝一氏による一節である。私の記憶が確かなら、同氏著「貧困なる精神」のどこかに書かれていたはず。

本多氏については、あの朝日新聞の有名な記者であったことは説明の必要もなかろう。相当ご高齢になっているようだが(生年については、複数説がある)、まだご存命なのだろうか。

 

本多家にも、国勢調査が届いたが、同氏は、このように言っていた、

「家族の氏名など、●●太郎、花子、次郎、三郎と書き、年齢も職業も適当に書いて出してやった。国には、こんなものを調査する権限など最初からないのである」

 

どっひゃ~~、と思った。

日本人なら、大抵、役所から来る書類には、1つのウソも誤記もないよう書いて出すのが当たり前のことだと思っていた。

まだ10代で無知だった私は、「朝日新聞=超一流新聞、日本の意見を代表するもの」、本多記者といえば「超一流新聞に所属する超一流記者」だと、単細胞にも思い込んでいた。もっとも、その当時はネットなんかなかったし、まだ朝日の極左嫌日ぶりも今日ほどには知られていなかった。今思えば、さすがアカヒの本多記者の思想である。

 

私はひどい衝撃を受けたが、反面、

「みんながみんな、本多氏のような回答を出したら、日本のデータがとれなくてメチャクチャになるじゃん。そうなったらどうするんだろう?」

とも思った記憶がある。

ちなみに、私は本多氏とは違い、いい加減な情報を回答したことはない。本多氏の影響を受けなくて良かった。