NHK「実践ビジネス英語」今月で終了

NHKには問題がごまんとあるけれど、私は、NHKのラジオには足をむけて寝られない。

学歴のなかった父は、貧乏サラリーマンで、いつも家計はぎりぎりだった。

そんな環境では、留学なんて絶対考えられなかった。

私が、たまたま入ったアメリカ系企業で、英語を勉強する必要にせまられ、とりあえず手を付けたのが、NHKのラジオ英会話番組だったからである。番組を毎日聴いて、そっくり暗記して、それから、私の人生は劇的に変わっていった。

 

 

さて、私は一番レベルの高い「実践ビジネス英語」をメインに聞いているけれど、この番組、講師の杉田先生(1944生)が、1987年から、34年間もの長きにわたり(途中、別の講師2名あり)、自らテキストも執筆なさっていたそうだけど、いよいよ、今月で終了となると知った。

 

<放送の歴史>

1987-2002 「やさしいビジネス英語」杉田敏 1回20分 週6回(下半期は上半期の再放送)
2003 「ビジネス英会話」杉田敏 1回15分 週6回(下半期は上半期の再放送)
2003 「ビジネス英会話」
田中宏 1回15分 週3回
2004上半期 「ビジネス英会話」
日向清人 1回15分 週3回
2004下半期-2007 「ビジネス英会話」杉田敏 1回15分 週3回
2008~
「実践ビジネス英語」杉田敏 1回15分 週3回

 

長年、お世話になりました。

 

しかし、困ることがあった。

私には聞き慣れない表現、単語やことわざが出てくると、旦那ちゃんに聞くのだが、あいつはかなりの頻度で、

「え?そんな言い方しないよ」

「ずいぶん古い言い回しだね」

「文語みたいだ。口語では言わないよ」

などの反応を示すのだ。

 

どっちを信じたら良いのだろう?

 

杉田先生は日本人だけど、スタッフには何人ものnative English speakersがおり、彼らの目も通ったテキストである。

それに、うちの旦那ちゃんは大卒のアメリカ人だけど、私が、

「え?あなた、なんでそんな基本的なこと知らないの?」

と困惑するような、日本人レベルなら平均して持っていそうな知識が、ぼこっと欠落していることがしばしばある。

 

それに、日本語でも、津軽人、名古屋人、大阪人、広島人、鹿児島人、沖縄人などが集ったら、

「え?そんな言い方、うちの地方ではしないよ」

というものもあるかもしれない。