硬貨処分を開始

万が一のためにずっとためておいた10円硬貨を、ATMに入金してきてしまった。全部で150枚あった。

10円玉をためていたのは、わけがある。私らは、京都に住んでいたとき、阪神淡路大震災に遭遇した。京都だから、被害は大きくなかったけれど、しばらくの間、電話が通じなくて困った。アメリカにも日本国内にもかけたいところがあったのに。徐々に、受信はできるようになったが、発信は、なかなか復旧しなかった。ちなみに当時はまだ携帯がほとんどない時代だった。

そのため、外の公衆電話にかけに行ったのだが、この時、公衆電話だと発信できることを知った。公衆電話の方が、優先順位が高いのだ。

 

かくして、災害時用に10円玉をためていたのだが、いまや、公衆電話なんてほどんとなくなってしまったからね。

万が一のことがあっても、スマホに充電する装置もあるし。

 

さて、三菱UFJのATMの硬貨投入口は、構造がいやらしい。いかにも、

「硬貨なんぞ、入れてくれるなよ」

と言っているような、細い口しか開いていない。ここに50枚ずつ、落としていった。

 

 

他の銀行のATMだと、握りこぶしが入るくらいの深いトレイ型になっている硬貨投入口もあるのにね。

親が残していった記念硬貨の処分も徐々にしていこう。銀座コインのようなところに持っていっても、額面以下でしか買い取ってくれないだろうから、銀行のカウンターに持ち込んで、額面通りの金額で入金してもらうしかないだろうなあ。

しかし、日本の硬貨ならなんとかなる。

旦那が、アメリカの硬貨を、投資対象として結構持っているのだ。死んだら私にくれるというのだが、そんなもの、どう処分したらいいのだろう。