男の脳と女の脳

藤井くん、すごいなあ。

藤井五冠を「くん」なんて呼んだら失礼なのだけど、まだ10代。それなのに、並み居る先輩棋士らをバッタバッタとなぎ倒している。

あとちょっとで高校卒業の資格が得られたのに、その直前で中退してしまうって決断ができるのもすごい。

 

ところで、何回か書いてきたけど、将棋、囲碁、麻雀などって、完全に男性脳=勝負脳の世界で、女性はどうあがいても男性の足下に及ばない。

藤井くんと女流名人を戦わせるとしても、藤井君が、飛車角落ちどころか、「王将」と「歩」だけあれば勝利してしまうのではないだろうか。

 

男の脳と女の脳は、確実に違う。しかし、それは「性質」「向き不向き」の話であって、「優劣」の問題ではない。

 

ところで、いま思い返しても、学校時代、教科書は、ほとんど男性が執筆者だったと思う。

国語の教科書だって、中に取り上げられているのは、ほぼ男性作者の文章ばかりだった。私がかろうじて覚えていたのは「犬養美智子」という方の文章だけ。女性の筆者によるものが一大テーマになっていたものは、「源氏物語」「枕草子」くらいであった。今の時代の教科書はどうなっているのだろう?

 

日本の場合、いわゆる「リケ女」の少なさが指摘されている。

OECDの加盟国中でも、日本が最低だそうだ。

日本の場合、「女の子なんだから理系なんか行かなくたって文学部にでも」という親世代の思い込みがまだ強固であることも原因だろう。

しかし、ふっと思ったのだが、教科書が今でもほぼ男性によって書かれ、編集されていることも、原因ではないだろうか?

 

私なんか、小さいころから男の子とばかり遊び、人形なんか大嫌いだったけど、それでも理系がダメだと思ったのは、教科書の読みづらさ、わかりにくさもあったのではないかな。

ほとんど男の子みたいに育った私なのに、本は、女性が書いた文章だとスーっと頭に入っていくのに、男性の書いた文章だと、なかなかそうは行かないからだ。

 

今の時代の教科書についてちっとも知識が無いので違っているかも知れないけれど、理数系の教科書を、女性らが作成、編纂ないし校閲するようにしたら、もう少しリケ女が増えるんじゃないかなあ、と思うのは単純すぎるだろうか。男性は、女性が書いた文章をスーッと頭に吸収できるのかな。