しかし天然資源豊富な国は強えなあ

ロシアが何をしようと、理性と法律に則ることを是とする先進各国は、全く手の出しようがない。国連などが「やめろ、やめろ」と騒いだところで、ロシアにとって、蚊が刺した程度だ。

岸田総理が、ロシアに対する制裁を発表したそうだけど、

「ロシアが独立を承認した地域の関係者へのビザ発給停止と資産凍結、輸出入禁止」

「ロシア国債の新たなソブリン債などの日本での発行、流通の禁止」

だそうだ。これまた彼らには、痛くもかゆくもない。どこが「制裁」なのかと思うが、しかしこれ以上、打つ手はないのも事実。

 

独裁国家はつええなあ。言論の自由、政府批判の自由が尊重される西側諸国なんて、ロシアに比べると、バカっぽく見えてしまう。

ウクライナ進出をやめろやめろって言ったって、ロシアはやるのだ。他国の言うことなんか聞く気はない。やりたいのだから、やる。

 

独裁国家ロシアの強みの一つは、広大な国土に埋もれた豊富な天然資源。

聞いた話では、欧州のエネルギー源の4割はロシアからのLNGなどの資源で保たれているのだという。

滋賀県民が京都府民に怒る時、「琵琶湖の水止めたるで」という定番ジョークがあるけれど、ロシアがマジで天然資源の輸出を止めたら、機能が麻痺する国、凍死者が出る国が多数あるようだ。

だからこの寒いうちに暴挙に出ることにしたのではないか。「文句があるならエネルギー輸出止めたるで」とすごまれたら、ひとたまりも無い欧州。

 

とにかく、天然資源の豊富な国には太刀打ちできない。神が定めし運命の皮肉だが、どうして中東とかロシアとか、やばい国に限って天然資源に恵まれているのだろう。いや、逆に、天然資源に恵まれているから、増長してああなってしまうのか。まあ中東は宗教の度合いが大きいけれど。