2000年11月の選出から、20年以上その地位に居座り続けている志位委員長をいだく日本共産党。
近所の共産党事務所の前をとおりかかると、9条だけを大書した紙が入り口に貼られている。日本国憲法には9条しかないんか?と言いたくなるが、とにかく、共産党といえば、
「9条の完全なる実現」
と、
と、
「日米安保条約の撤廃」
が主義主張だったはずだ。
しかし、今般のロシアによるウクライナ侵略を見て、青ざめたのか、志位委員長は、
「急迫不正の主権侵害が起こった場合には、自衛隊を含めてあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守りぬくのが党の立場だ」
ですと。
なんといういい加減な主張だろう。違憲だ違憲だ、と言い続けてきた自衛隊に国民を守ってもらうってか?
ウクライナの現実を見ると、主張をコロっと変えるなんて、ご都合主義も甚だしい。
でも、そうは言っておきながら、この戦争が終結したあとは、
「あのときはウクライナが侵略されているのを見て、気が動転してしまい、失言だった。党としてはやはり、自衛隊を違憲とする考えは変えられない。あの時の言動は撤回する」
とでも言いそうな気がする。
共産党を貫くなら、
「わが党としては自衛隊は違憲とする考えは変わらない。日米安保撤廃も変わらない。日本に敵国が攻めてきたら、丸腰で死ぬべきだ」
とでも主張したら、おお~~、共産党らしいぜ、とホメてやるのだが。
私の亡父も共産党支持だったのだけど、こんな党を支持する人がまだいる理由がわからない。
若者にアピールする目的なのか、結構、候補者なんて若い人を立てるんだよね。
でも、事務所の中で働いているスタッフを見ると、明日にも死にそうな爺さんばかりだ。赤旗の売り上げも、かつては199万部あったのに、いまは100万部を割りこんでいるとか。重要な財源なのに。