先日お亡くなりになったデザイナーの森英恵さんの追悼番組として、「徹子の部屋」の特別バージョンが過日放送されたので、録画して観た。
森さんは96歳で亡くなった。徹子さんもほぼ90歳。お二人の共通点の一つに「肉が好き」というのがあって、ふむ、おもしろい、と思った。
肉を食べるから長く現役で働けるのか、それとも、長く現役で働けるくらいの体とパワーを持って生まれたから、肉が好きなのか。
どっち?
浜松医科大の高田明和という教授は、その著書で、
「日本人は現在、1日平均70グラムくらいしか肉を食べていないが、1日100グラムは食べるべきと考える」
とお書きになっている。肉は、うつ病を防ぎ、脳の健全化に必要な食べ物だという。うつ病の治療薬として「セロトニン」が良く知られているが、このセロトニンは「トリプトファン」というアミノ酸からできており、このトリプトファンを最も多く含むのが肉、とりわけ赤身の肉、なのだそう。
元気な人は肉が好き。この構図は案外正解かも知れない。
世の中には「ベジタリアン」とか、肉が嫌いという人も多々いる。高田教授によると、魚にもトリプトファンは含まれているが、魚には他の成分も含まれているため、肉が最も良い供給源だ、とか。ベジタリアンや肉嫌いな人たちって、森さんや徹子さんくらい働き続けられるのかしら?
肉、そうね、1日100グラムくらいなら、恐れずに食べようか。魚も貝も食べるけど。
しっかし、最近、物価があらゆる面で上がっているけど、私が一番ドキッとするのは、肉のパッケージに表示された値段である。
そりゃ、赤ん坊を産ませて育てて出荷して、という長い過程を考えたら、安くないのは当たり前であるが、ほんとドキッとするくらい高い。
しかも、牛肉なんて、豪州あるいは米国産のはほんとパサパサでマズい。高くても美味しい国産を、となると、これまたビビる価格なのである。
というわけで、豚肉か鶏肉を使うことが多い。豚肉は、肉、というか、あらゆる食品の中でも、ビタミンB1の含有量がダントツである。