悲しい閉店 シゲタ

六角橋商店街」というアーケード商店街がある。

まるで昭和で時間が止まったような雰囲気で、昔からずーっと好きな通りだった。

しかし、いろんな店が閉店し、別の店に取って代わられつづけている。

お店の上には「履物店」「●●肉店」「△△青果店」なんて大きく描かれているのに、その下に入っている店は全然違っていたりする。

 

個人商店なんて、絶滅危惧種になって来ている昨今だが、このたびまた別の個人商店が閉店を決め、50%の閉店セールをやっている。

 

キッチン用品、家庭用品の店「シゲタ」という。品物は量販店で買うよりもちょっとお高目だけど、でも、物は良いし、何より、見ているだけでも楽しかった。いや、「見ているだけ」なんて、店にとって有り難くもなんともないのだ。なので、時々は買うようにしていた。

 

しかし、オヤジさんもすっかり高齢になった。体はあちこち悪いところだらけで、立っているのも大変らしい。さらには、跡継ぎもないので、閉店を決めたという。オヤジさんの父親の代から88年だという。

オヤジさんの体が問題なだけでなく、「問屋の方が、商品を卸してくれなくなってきた」ともおっしゃっていた。こういう小規模小売店に少ない数を卸すのが、問屋の方でも煩わしくなってきた、ということなのだろうか。

 

記念に、何か買ってあげねばと思い、フライパンの22cmのフタを昨日買った。

 

 

今日また通りかかったら、「ご自由にお持ちください』と貼り紙してあったコーナーに、下のパイレックスの耐熱皿があった。

オヤジさんが私を見て、「どうぞ持っていってください」と言う。レンジでもオーブンでも使える皿なので、ありがたく頂戴してきた。

よく見たら「日立電子レンジ専用皿」と字が貼ってある。もとは、電子レンジの中に敷く皿だったみたいだ。だからタダだったのね。でも、そんなのどうでもいいわ。

 

 

書店、文房具店、雑貨店、などなど、小売店は続々絶滅している。こういった家庭用品店も。

悲しいね・・・・。

 

話はそれるけど、スーパーで、「全国プリンフェア」をやっている。

右のまるっこいのは、佐賀県の「フライングカウ 牧場プリン」というものだ。へえ。1個450円でかなりお高めだけど買ってみた。

左のは、福岡の「西通りプリン ポシェ」で275円。