折り鶴のメス

日テレ系列の番組「秘密のケンミンショー」は、かれこれ放送17年だそうだけど、いまだネタが尽きることない。

どの県にも独自のルールや習慣があって、面白いことに、それらローカルの民は、それが全国的におこなわれているものだと信じている場合も多い。

 

先日の回でも、高知県には、折り鶴のオスとメスがある、という話をやっていた。

メインは高知県だが、その他愛媛とか、九州の各県でも、同じ概念を持っているローカル民が多いのだそう。

私は当然、知らなかったのでビックリした。

そんなわけで、自分でも折り鶴のメス、もとい、全国的には「ふくらスズメ」を折ってみた。

 

 

左は、頭としっぽになる部分を二つ折りにしなかったパターン。右は折ったパターン。

左はちょっと、ふくらスズメっぽいかも。

これをメスの鶴だと思って、せっせと広島や神社に奉納していた人たち、これからもこれを折り続けるのかな。

 

そういえば、ウクライナとロシアの間で戦争が勃発した際、日本のどこかのおめでたい団体が、

ウクライナ千羽鶴を送ろう」

というアクションを起こしたものの、いろんな方面から反対されて断念したことがあったっけ。

ほんと、日本の恥というか、ウクライナにとってはありがた迷惑を、寸前でとどまってくれてよかった。それなら、千代紙を買う費用を1円でも10円でも寄付したらいいのに、と私は思った。

 

折り紙といえば、かつて、NYに住む旦那の姪を訪問したとき、姪の下の娘に、お土産として千代紙を持って行ったことがある。

私はその場で、鶴、オルガン、兜、風船などを折ってみせた。そうしたら、その娘は、翌日、早速図書館に行って、ORIGAMIの本を借りてきたのだそう。私はこんなふうに、ちょっとではあるが日本の文化を伝えるのが好きなのだ。

ああ可愛い子だわ~~、と思って何年も経ったが、その彼女、いまは、全身に入れ墨とピアスをし、男と一緒に暮らしながら、大麻入りのクッキーを焼く、という、しょーもない仕事に就いている。