老人の居場所

横浜市では、市営図書館の閲覧室が閉鎖となってしまった。

図書館としては開いているけど、機能として、オンライン予約していた本が入った場合の貸し出しと、返却の2つのみになってしまった。

カウンター以外の場所は、ついたてで遮られていた。

ふと、思った。

図書館に行くと、老人が沢山いる。

皆さん新聞や本を読んだりしているが、いつも決まった場所に陣取り、周りを睥睨しているヌシのような爺さんがいたりする。

ソファでしっかり寝ている爺さんもいる。

家に居場所がないのか、光熱費節約のためにここですごしているのか。

武漢ウイルスは、彼らの居場所も奪ってしまった。が、図書館としては、内心、ちょっとホッとしていたりして。

 

話が変わるが、父が購入し、母、そして私と引き継いだ株式を預かっていた大手証券会社の担当者があまりに仕事ができない人で、私をしばしば怒らせていたので、株取引に興味のなかった私は、売ってこの社と手を切ろうかと考えていたが、他の証券会社に移管することにした。

担当者を変更して欲しい、とその人の上司に依頼しても断られてしまったし。

ちょっと調べて、某ネット証券に口座を開設し、そこへ移管した。

ほっとした。

ネット証券に移管してから、そのホームページに従って、おそるおそる、某株式を、株主優待だけが目的で購入してみたが、株ってこんなに簡単に買えるんだと知った。

やっぱり、ネット証券にして良かったし、そもそも論として、売らないで良かった。

売っていたら、一生株式にかかわることはなかっただろうから。

 

さて、その大手証券会社の話だが、ロビーには、必ずと言っていいほど、老人たちがたむろしているのも知った。

おそらく、彼らも一応株主で、その証券会社にとっては「お客様」なのかもしれないが、冷暖房の効いたロビーで、大きなソファーに座りながら、ずーっとおしゃべりしている。掲示板で値動きを見ている、という大義名分でもあるのだろうか? 店舗がある証券会社ならではの現象である。

 

カウンターで、女性社員に延々と無駄話をしている老女も見たけど、ロビーに居続けている老男(日本語には「老女」の対語がない!)も、図書館に居続けている老男と同様、なんだかなあ、と思ってしまう。