NHKの役割

早朝から、天気は「猫と犬」である。

 

「NHKの真の価値は教育テレビにある」、と誰かが言っていた(今は、変な造語「Eテレ」という呼称を使っているけれど)。この意見にはかなり同意する。教育番組は、営利ではできないからだ。ここ10年くらいのNHKはひたすら「柔らかくなること」が善だとばかりに、その方向へ終始しているようだが、「チコちゃん」その他のようなバラエティー番組は、民放に任せればいい。NHKは、時間と人手とカネのかかる大河ドラマや連続ドラマ、そして、硬派の報道を主軸として行くのがいいと思う。

民放の人が言っていたことだが、ある取材にきたNHKの人数を見て、驚いたという。ディレクターその他、民放の数倍くらいのスタッフがゾロゾロとやってきたからだ。いかに、黙っていても降ってくる受信料が潤沢であるか。だから余計、民放にできそうなバラエティーなどは必要性を感じない。

 

教育系に話を戻そう。

留学経験も何もない私が英語で仕事ができているのは、ひとえに、NHKのラジオ英語番組を毎日聞き、毎日丸暗記し続けていたおかげである。語学番組は、テレビよりラジオの方が集中できて良い。

最初、「こんなフレーズで本当に通じるのかな?」と、おそるおそる使ってみて、それがnativeに通じたときのうれしさたるや。

発音も、ラジオのnative講師の発音をそっくりまねた。LとRの区別だってちゃんとできる。

「~ing」という現在進行形という文法が、どうやら、英語と日本語にしかないらしい、と知った時は、その希少な共通性にぶったまげた。

 

しかし、NHKで聞く内容と、旦那から聞く内容が、けっこうズレる。

日本語でも、日本人同士で、「そんないい方しないよ」と、地方や世代によって違いがあるから、やむを得ないのだろうけど、講師の個人的な見解も入るのだろうか。

先日聞いたラジオ番組で、

「どしゃぶりのことを、it rains cats and dogsって、いささか古い表現で、最近はあまり言わなくなってきていますが、」

と言ったのだ。しかし、旦那に聞いてみると、

「言うよ~~。言う、言う。誰がそんなことを言ったの?」

 

こんな食い違いは、氷山の一角である。

とにかく、it's been raining cats and dogs since this morning なの。

横浜市の大雨警戒レベル3。