白菜が、バカ高い。4分の1に割ったもので250円する。
もう冬野菜の時期は過ぎ、白菜そのものもなくなってきたから、無理ないと言えば無理ないけど、実は、この高値の理由は、みなさん、朝鮮漬け(キムチ)を「免疫力向上」のために食べ出したため、白菜需要がひっ迫しているからだそう。
しかし、いくら免疫力のためって言っても・・・・ 朝鮮漬けかい。
日本には古来から様々な発酵食品があるではないか。味噌、醤油、酢などの調味料もそうだし、ぬか漬けや納豆も。
いつも行っているスーパーに、佐賀県産玉ねぎが大袋で売られており、反射的に買ってしまった。
一袋約3kgで、1個1個を量ってみたら、400~500gもあるものばかり。このくらい大きいのもワクワクする。
新玉ねぎはよく、スライスして、鰹節と、くばらの「キャベツのうまたれ」で食べるのだが、最近始めたのは、輪切りにし、炒めて、醤油とウスターソースで味付けし、仕上げに青のりを振る食べ方。とろっとしてオイシイ。
唐津にお住いのから2さんによると、玉ねぎの産地では、規格外の玉ねぎはその辺に大量に捨てられているそうだ。
が、「規格」って何だろう。これから食糧不足も懸念されているというのに。
スーパーには、あまりにサイズが同じ野菜ばかり並べられているから、ちょっとお馬鹿なヒトだと、生産地でも、みんなそういう同じ大きさで育つもの、と思ってやしないかな。
サイズがまちまちなら、捨てずに、もっと加工用に回せないのかな。規格外がそんなに嫌われるなら、日曜マーケットとかで、ドーンと安く売ってほしいんだけど。
今、学校給食がないので、給食用に育てていた牛乳や野菜が廃棄の憂き目にあっているという。
牛乳は、できる限り加工用に回す努力もしているそうだが、工場を急に建てるわけにもいかないから限度がある。牛に子供を産ませるのも計画的に行うものだから、ひとたび妊娠したら、母牛に「産むな」とも「乳を出すな」と命ずるわけにもいかないし。
野菜の農家も、廃棄の局面で困っているそうだが、一般の市場に出荷したくと、やはり「規格が合わない」そうで、できないのだという。
規格、って、誰のため、何のためなのかな。
私のような「美味しくて安全なものなら、形などどうでもいい」という素人には、本当にわからない。
そして、まだ食べられるものが「売れ残り」や「賞味期限」を理由に、大量に捨てられる。家では、チンしながら何日も何日も食べるくせに。
陰では、食べられなくて困っている貧困家庭もたくさんある。給食がなくなると、子供の食べ物がない、とか。
世の中、矛盾だらけ。