アメリカ人旦那が日本語について常々嘆いているのは、
「日本語の発音の少なさ」
と
「同音異義語が多すぎること」
である。
たとえば、ひらがなで書けば「しょうか」という言葉、秘書を引くと、同音異義語がズラズラ出てくる。
同音異義語については、会話の流れをつかみ、頭の中に常に漢字を思い浮かべて話しているから、日本人には区別が付けられるのだろう。
正反対の意味なのに、同音異義語だとして、以前、「好天」と「荒天」があるのに気づいた。
「昨日はこうてんだった」
だけで会話をすることがほぼないから、通じているのだと思う。
「昨日みたいなこうてんだと、洗濯物がよく乾いて助かりますね」=ポジティブなので、これは「好天」
「昨日みたいなこうてんだと、どこにも出かけられないね」=ネガティブなので、これは「荒天」
さてと、最近、もう一つ発見した。
「とうそう」
である。
例えば、自分が軍隊にいて、その指揮官が「とうそう~~~」と指示したら、「闘争」か「逃走」のどっちを意味するだろうか?
これは、指揮官の表情やその時の空気で判断するしかなさそうだ。
ラジオを聞いていると、同音異義語の説明のために、漢字でどう書く言葉か、しょっちゅう説明がはいる。
かといって、いまさら同音異義語を避けるため、新しい言葉に置き換えるってこともできないでしょうしねえ。