みんなで拒否れば怖くない? 北京五輪の「外交的ボイコット」

西側諸国vs.共産主義国家の対立となっている北京五輪。来年2月4日から20日までだから、もうすぐではないか。

西側の代表として、バイデン大統領が口火を切り、「外交的ボイコット」、つまり、選手は派遣するが、政府高官を派遣しない、という呼びかけをしているが、だったら「通常の参加とどこがどう違うんだ?」と思ったのは私だけじゃないだろう。

選手さえ派遣され、競技ができれば、支那側は大会の運営には微塵も影響ないのに。これのどこが「ボイコット」だろう? ボイコットといえば、1980年のモスクワ五輪が思い出される。当時はまだ「ソ連」だったが、アフガニスタン侵攻への批判として、西側国家諸国により参加が軒並みボイコットされた。日本は、最後まで抵抗したけれど、アメリカに圧力をかけられ、間際で泣く泣くボイコットした。

 

ボイコット、というのは、国全体で参加しないことを言うのでしょう?政府高官が行かなくたって、支那側は、入場行進から競技のすべてを堂々放送するだろうし、共産党政府は自国民に不利な情報を伝えないから、支那国民は、普通に開催されたと思い込むだろう。

 

外務大臣を始め、政府に支那のポチが多い我が国は、公には外交的ボイコットと言わないけれど、こっそり、政府高官を派遣しないことにし、西側のフリをしつつ、支那を刺激しないという、二股膏薬のような態度を取ることにしたらしい。情けないねえ・・・・

 

ちなみに、おフランスは、外交的ボイコットをしない、と宣言した。というのも、2024年にパリ五輪を控えているから、支那からの報復を恐れてのことだ。

 

支那は、世界を刺激しまくり、どころか、カネで買収し、逆らうようだったら恫喝、恐喝をするのに、我が国はひたすら「刺激しない、刺激しません」作戦に徹している。

支那は、中南米でも、これまで台湾と国交を結んでいた国にカネを払い、台湾と断交させ、支那との国交を成立させている。エルサルバドルパナマニカラグア、など。

 

 

ところで、「今年の漢字」が今日発表され、例年通り、清水寺貫首さまが揮毫なさった。その字は「金」だった。4年に1回、五輪があると必ずこの字だ。私はコロナの「禍」を投稿したのだけど、なんかしらけたな。

1964年の東京五輪が、敗戦国日本に終止符を打った、極めてエポックメーキングな大会だった。対して、今回の東京五輪は、数ヶ月前に開催されたばかりなのに、1964年のそれより、印象が薄い。コロナに押され、数百億円という入場料収入を失い、宿泊客を泊めるのに多数建設されたホテルも当てが外れてしまった。

入場料収入の不足分を含め、今回の東京五輪の会計、率直にいえば「赤字」は、どうなったのだろう。誰も話題にしなくなったが、私は気になって仕方が無い。