ダイ・ハードに見た「妻の姓」

俳優のブルース・ウイリスが、失語症という障害を負ったため、引退することを公表した。

あんな頑健そうな人でも、こんな病に陥るとは。

本当にお気の毒だ。まだ67歳なら、これからももっと活躍できる役があるだろうに。

ダイ・ハード」は何回観たかわからない。

 

ところで、その「ダイ・ハード」では、ナカトミという日系人が興して社長を務める会社に、主人公ジョン・マクレーンの妻が勤めている。

ジョンはNY、妻は西海岸勤務のため、別居している。ジョンははるばる妻に会いに来たのに、妻の名簿を検索したら、旧姓の「ジェネロ」で勤めていることが判明。ジョンは怒って妻を責めるが、妻は、「日本の会社は結婚している女を雇わないから」と説明する。二人の仲はこじれていた。

その後、ナカトミビルでテロリストらとたった一人で戦ったジョン。最後は、妻とひしと抱き合い、ジョンは

「女房のホリー・ジェネロだ」

と妻をその場にいた人に紹介すると、妻は、

「ホリー・マクレーンです」

と答え直した。

へえ。

 

こういうニュアンスって、夫婦別姓の国々だとわかるかなあ、と思った。

 

日本で、男性が女性の姓を名乗る例として、最近は、宮沢りえちゃんと結婚した森田くんが、戸籍上宮沢姓になっていることを知り、よしよし、と思った。彼の場合、りえちゃんの方が年長だし、芸能人としてのステータスもキャリアも上だろうしね。

しかし、旦那に聞いたら、アメリカでは、夫が妻の姓を名乗るなんてありえない、という。その辺は日本より徹底しているらしい。

もちろんあの国では、男女別姓でも、女性が旧姓をミドルネームとしてはさんでも合法的に結婚可能だけど、それはともかく、「ホリー・マクレーンです」と名乗り直したあのシーンは、妙に焼き付いている。