佐々木投手と張本老人

千葉ロッテの佐々木朗希投手が、昨日、完全試合を達成した。

史上最年少の完全試合のほかにも、13者連続奪三振など、この1試合で、破天荒な記録を多々挙げている。

このまだ20歳のピッチャーは、どこまで化けるのだろう。早くもメジャーリーグが舌なめずりし始めたらしいぞ。

あと、個人的には、年上の悪い女の手練手管にひっかからないように注意してほしいな。

 

ところで・・・・・

 

佐々木投手は、高校3年生のとき、地区予選で優勝しなかったので、甲子園に出ることはできなかった。

すべての高校球児にとって、甲子園はあこがれてやまない舞台のはず。しかし、当時の国保監督が、佐々木の将来を考え、準決勝で投げた彼の決勝戦での登板を見送り、岩手県大会では優勝できなかったのだ。監督に対しては、その判断に、すさまじい賛否両論が起こった。

 

この判断に対しては、当時まだサンモニに出演していた張本老人が、

 

「絶対、投げさすべきなんですよ。前の日にね、129(球)投げてますからね。大体、予選で4回(佐々木は準決勝まで4試合に登板)しか投げてないんですよ。合計で430、450(球)くらいしか投げてないのよ。昨年、吉田輝星(金足農)が800(球)くらい投げているんですよ、1人で」

 

「将来を考えたら投げさせた方がいいんですよ。苦しい時の投球をね、体で覚えて大成した投手はいくらでもいる。楽させちゃダメですよ、スポーツ選手は」

 

佐々木投手が、県大会の最終戦で投げていたら、勝ったかは、誰にも分らない。しかし、仮に勝って、甲子園でも連戦連投したら、もしかして、いまごろ肩やひじをこわしていた・・・かもしれない。これも誰にもわからないけれど。

 

しっかし、張本老人が、「うさぎ飛びをし、千本ノックをし、ケツバットで懲罰、水は絶対飲んではいけない」という世代であることが、くっきりした発言であった。時代の変化についていけない老人は、「俺の若いころはこうだった」論を捨て、引っ込まなければならない。

 

そもそも論だが、こんなに毎年気温が上昇している時代に、あんなドームでもない球場で、クソ暑い中、野球をやらせている朝日新聞、いい加減にしたらどうだ、と思う。どうしてもやりたいなら、ドーム球場にしないと、誰か死ぬよ。

 

最後に、佐々木投手とバッテリーを組んだ松川捕手、まだルーキー、つまり先月までまだ高校生(!)だった子である。

そんな少年が、プロの一軍の試合で、完全試合の女房役を務めきるなんて、末恐ろしい。

20歳の投手と、18歳の捕手。

佐々木の怪物ぶりは広く知られているが、今回はむしろ、松川捕手の方が化け物だという証明になったりして。