記憶に新しいニュース。
この現代の日本で、「電力不足」が警報として呼びかけられ、政府自ら、東京電力と東北電力圏内に住む国民たちに節電を呼びかけた実例。
電力が十分にない現代社会など、あり得ない。
我々は、スイッチをつければいつでも電気が使えると思っているけれど、こういう警報には考えさせられる。
だから、現在停止中の原発を再稼働させる必要がある。新たに原発を建設するには莫大な費用がかかる。原発反対派は、上記の電力不足のニュースを、
「原発再稼働を国民にあおるためにしくんだ」
などとねじ曲がった解釈をしていたけれど、ならば不足する電力をどこからどう調達するのか、具体的な手法を反対派から聞いたことがない。しかしマスゴミも裁判所もやたら反対派の意見ばかり聞く。
電力の販売が自由化されて、ガス会社やインターネット会社、新聞社を始め、いろんな会社が、自前の発電装置も持たず、「○○でんき」という仕事を始めた。
これは私、どうしても理解できなかった。
そういえば大昔、電電公社がNTTに民営化されたとき、複数の業者が「第二電電」として参入してきたけれど、彼らも自前の通話線は持たず、NTTから拝借した線を、NTTよりほんのちょっとだけ安い料金で顧客に提供する仕事をしていた、と記憶している。しかし、そのうちそれら事業者はみんな無くなってしまった。
新電力会社は、大手で10社くらい、その他大手でないところは740社くらいあるそうだ。
その中で、自社で発電装置を持っているのは、なんと20社に1社程度。
ほとんどの社は、大手電力会社や、自社で発電装置を持つ会社から電気を購入し、販売しているそうだけど、このロシア情勢や円安等の現状により、次々に破綻、ないし事業廃止をしている。
自前で作らないものを売るっていう仕事が成り立つと思っているとしたら、信じがたい。