時たま、「◎◎のチケットが1000円で手に入るので行きませんか?」と誘ってくれる友人がいる。
お客の入りが悪いと、演じる側も気が乗らなくなるから、サクラでも良いので、とにかく埋められるだけ席を埋めたい、っていう関係者とつながりがあるらしい。
しかし、先日は「舟木一夫」で、今回は「五木ひろし」だって・・・・
カネもらっても行かないよ~。
前者の方は、世をはかなんで何回か自●未遂したことなかったっけ? 後者の方は、ヒット曲もないのに、最近まで、延々と50年も、紅白歌合戦に出させてもらっていた。昔人気があった人たちって、落ち方、引き際が大変だなあ。
芸能人の話が出たついでに、小学校時代のことを思い出した。
うちの両親はそろって古い、古~い人間だったのだが、なぜか、TVに出てくるアイドルたちを、くそみそにけなすのが常だった。
今ふりかえっても、なんであんなに誰でも彼でもクソみたいに言わないと気が済まなかったのか、わからない。
両親が好きで見る芸能番組は、「民謡番組」だった。二人とも、下手くそな声で画面に合わせて歌っていた。私は民謡なんて大嫌いだった(今でも)。
そんな両親だったから、私は幼心に、
「芸能人のファンになるなんて、すっごく悪いことなんだ」
と思い込み、クラスのみんなが「ヒデキが好き」「ヒロミが好き」とかキャーキャーおしゃべりしているのを横目に、
「私は芸能界に興味ないの」
と、話に加わらなかった、というか、あの子たちは芸能人を好きになっても、なんで親に怒られないのだろうと、不思議でならなかった。
ある日、テレビに百恵ちゃんが歌っていた。母と私がそれを見ていた。そうしたら、母がいかにもバカにしくさったような歌い方で百恵ちゃんのフレーズを繰り返したので、私はカチンとなり、
「ねえ、なんでそうやって芸能人だからって、必死になってバカにしないといけないの?あの人たち、何か悪いことをした?あの人たちより自分が上手く歌えるっていうならまだわかるけど、なんでそんなにバカにするの?」
と母に言った。母は、一瞬黙ってしまい、そして、
「(お母さんは)古いんでしょ・・・」
と、ぽつっと言って逃げた。それから、芸能人だからと言ってバカにする癖は少し減ったと思うが、私は、いまだに、芸能人とかグループの◎◎さんのファンだと口にすることに、激しく抵抗がある。ほんと後遺症だな。
山田さん・・・・・(意味不明な方は、弊ブログ8月30日の記事をご参照ください)。