子供

まだ断定されたわけではないが、富山県で失踪中の2歳の男の子かもしれない幼児の遺体が富山湾に浮かんでいるのが発見されたそうだ。もしそうだと断定されたら、これは親御さんもやりきれないだろう。親の落ち度ではない。ちょこまか動く子を1秒たりとも目を離さずに見張っていられる親など、この世にいない。

 

私は子供を持っていない。あんなに大変なものを、2人3人と産んで育てる人たちは想像を絶する。だいたい、みな、結婚すると「お子さんは何人?」とか聞かれ、「はい、●人は欲しいです」とか「野球チームができるくらい」なんて答えたりするけど、私には到底信じられない。生まれた我が子は五体満足で、病気にもならず、非行にも走らず、誘拐もされず、学校の成績が悪いという事も無く、世に出て犯罪を犯すこともない、と信じて生むんだよね。両親から「お前は婆さんにそっくりだ」と罵られて育った私には、自分の遺伝子を残すという行為がどうしても信じられない。旦那も子供を持つなんて微塵も考えたことがない人だ。

私だって、ガキのころは、いま思い返すと、団地の上から重い物を落としたり、等、身の毛がよだつことをあれこれしてきた。両親が、一生払えないほどの損害賠償を請求されたり、はたまた、私が誘拐されずも失踪もしなかったのは、ただ運が良かっただけなのだと、今ならわかる。

 

さて、前置きが長くなったけど、たまたま、このような動画に出くわした。

同じものだが、複数種類upされていた中で、2つupする。どっちも短いです。

 

これは4年前の動画だそうだけど、ドイツ発、ニューアーク空港着の8時間の国際線の中で、この3歳の男児が、こんなすさまじい叫び声を上げ続けていたのだ。「子供は小さくて弱いもの」などという世間のイメージを吹っ飛ばすすごさ。子供って、なんて強いんだ。普通、こんなに叫んでいたら、叫び疲れてほどなく眠ってしまわないの?それを、8時間ほぼぶっ通しで叫び続けるパワーたるや、恐ろしい。

 

 

 

 

 

この子の母親は、「Calm down, honey(おちつきなさい、坊や)」と繰り返していたのだが、男児は全く聞く耳持たず。どう見ても、健常児とは思われないけれど、この子と一緒に8時間フライトをともにした搭乗者たちには同情する。

母親とて、どうすることもできなかったのかもしれないが、乗客の証言では「この母親は慣れた感じだった」とある。よくこの機は、途中で緊急着陸などしなかったものだ。

いや、健常児でないことが明らかなので、緊急着陸およびこの母子への降機の要請などしたら、それこそ「差別だ」という糾弾を受ける可能性があるから、やむなくフライトを続けたのかも知れない。健常者ならば、8時間もの間、こんな悲鳴を聞かされ続けても、我慢しなさい、ということなのか。