「珠洲市」と「寄付先」

珠洲市は、左手の人差し指を軽く伸ばしたときの、先っぽにあたるような、能登半島の先端にある、と知った。

 

 

知った理由は、2023年5月5日に大地震が発生した際、「珠洲市ってどこ?」と調べたからである。その前年、2022年6月にも大きな地震があったが、その時は死者は出なかった。

調べたついでに、同市は、本州でもっとも人口の少ない市であることも知った。全部で1万人ちょっと、そのうち65歳以上が過半を占める、いわゆる限界集落であることもわかった。

そして、今回のこれである。

同市は、もしかして、今後「市」として存続すること自体、困難なのではないだろうか。

放っておいても、これから50年くらい後には、人口がゼロに近くなるばかり。そんな中、「市」として、市議会を運営し、小中学校を運営し、インフラを維持していけるのだろうか。

市として復興を断念し、同市に新たに家を建てるより、もっと人口が多くて、インフラがある土地に移住を促す、というのは荒唐無稽だろうか。

もちろん、簡単なことではないし、「先祖代々住んでいた家や土地を捨てろというのか」と、怒るのもわかる。でも、将来、市として立ち行かなくなることが明白なところを、どの程度「復興」させるべきだろうか。本当に勝手な言い分だとは思うが、今後も大地震が襲ってくる可能性を考えると、つい。

 

 

さて、9月に、国立科学博物館クラウドファンディングに寄付したら、そのクラファン運営団体である「ReadyFor」という組織から、様々な寄付依頼のメールが来続けている。

今回の地震についても寄付依頼があり、寄付先の非営利団体が3つ紹介されていた。

 

小さくて字が読みにくいと思うが、とくに一番右は「ピースボート災害支援センター」とある。

ピースボート、って、あれ、聞いたことあるなあ。確か辻元清美が設立にかかわっていたような。

なので、知らない団体に寄付するより、いつもどおり日本赤十字社が口座を開設したら、寄付しようかな。

セブンイレブンの募金箱に入れるほうがまだ安心できそうな気がする。