某皇室の話だけど、悠仁殿下ご誕生前、紀宮様以降、9人連続して女子ばかり産まれ続けたとき、「この家は呪われているのかしら」と思った。9人産んで、1人も男子が産まれない確率は512分の1だから。皇統の危機でもあった。
さて、以下の話は、そんなやんごとなき話ではない。うちのアメリカ人旦那の家の話だ。
旦那の姪のRitaは、亡きお爺さん(旦那の父)または去年亡くなったお父さん(旦那の兄)が持っていたアルバムから、あれこれ面白そうな写真を拾い出しては、スキャンし、旦那に見せてくれていた。
その中に、こんな写真があった。
これは、旦那の母親の実家の一族であることはわかっていた。男性は旦那の母方のお爺さん、赤ちゃんを膝に乗せているのが母方のお婆さん。その膝に乗っている赤ちゃんが旦那のお母さんである。
かねてから、旦那の母親は5人姉妹の末っ子だとは聞いていたが、一番左に立っている女子、それから、後ろに立っている女性は誰だか不明であった。
Ritaはその後、他の親戚と追求を続けた結果、びっくりするような事実をつかんだ。
5人姉妹ではなく、本当は6人姉妹であった、ということ。
この一家は東欧に住むユダヤ人一家で、一家揃ってNew Yorkに移民したと聞いていたが、なんと、一番左に立つ少女(たぶん長女)は、移民を拒否して、一人東欧に残ったのだという。
え~~、一人だけ、親から離れて残るか???
たぶんある程度の親族は周囲にいたのだろうけど、たった一人で移民を拒むという決意もさることながら、その決意を聞いて娘一人を置いていく決心をした夫婦の気持ちもはかりかねた。
このお爺さんは、その後、妻が亡くなったか離婚したあと、ほかの女性と再婚したのだが、それでもまた女子しか産まれなかった。うちの旦那が、母親に、
「お前には会ったことがないいとこがいるの」
と聞かされ、会ったこともないのに、こんにちは、僕は○○です、のような手紙をしばらく書かされていた記憶がある、と彼は言う。
ともあれ、お爺さんは、何人子供を持っても、全く男子に恵まれなかった。
たまにそういう人、いるけど。ブルース・ウイリスなんかもそう。