キッシンジャー死去とユダヤ人

随分と長命だったのだな。ヘンリー・キッシンジャー氏が100歳で死去した。

国務長官というと、一番古くはこの人が思い浮かぶ。調べてみたら、在任期間は、フォード大統領下の1973~1977年の4年間だけだったけど、なぜか印象に残っている。

 

さて、この人はユダヤ人である。ドイツ生まれのユダヤ人で、15歳のときにアメリカに移民した。

弟さんがいる(いた)らしいが、兄ヘンリーは、移民後も、ドイツ語訛りが抜けない英語を話し続けていたのに対し、弟さんは訛りのないごく自然な英語を話していたそうだ。やっぱ、人間、耳から聞いただけで新たな言語を覚える境界線は11~12歳、という説は、正しいらしい。

アーノルド・シュワちゃんもひどいドイツ語訛りの英語を話す、というが、キッシンジャーシュワちゃんも、ドイツ語訛りなのかどうか私の耳にはわからない。が、うちのユダヤアメリカ人の旦那によると「訛り丸出し」なのだそう。

 

ところで、うちのユダヤ系旦那だが、以前、面白いルーツ調査をしたことがある。

これは、カリフォルニア州にある「23 and Me」という遺伝子検査会社が行っているビジネスで、唾液を取って送ると、人種構成を教えてくれる、というものだ。

 

 

で、旦那が送ってみたところ、

「98%の割合でAshkenazi Jewish」

だって。

アシュケナージ、というのは、ドイツおよび北欧に居住していたユダヤ人を指す。旦那、なぜかがっくりしていた。もう少し違った血が混ざっていることを期待していたらしいが、どこをどう頑張ってもオールJewishだ。

ちなみに、彼の友人にもこれを勧めてみたら、全く知らなかった結果を知るに至って、驚いた人もいる。

旦那も、キッシンジャーも、同じアシュケナージ

 

ところで、この「23 and Me」だが、当人が希望すれば、知らない親族を発見した場合、連絡先を教えてくれるサービスもやっている。それで、最近、全く知らない母方の親戚が判明し、その人から旦那あてに写真付きでメールが来た。

非常に割腹の良い老紳士で、背後にびっしりと本が詰まった本棚が写っていたことから、多分、弁護士である。

名字も「Levin」だって。はは。典型的なユダヤ姓の一つである。

ユダヤ人の子供は、医者か弁護士になるよう期待される場合が多い。

そして、そして、もう一つ、この人もハゲしくハゲていた。

ハゲは、母方の遺伝だと聞いたことがあるが、これも正しいらしい。