しかし、バブル崩壊前の最高値にはまだ届かない。1989年12月29日につけた「38915円87銭」という日経平均最高値は、いまだに破られていない。
・・・・・・・って、34年以上前の話だよ?
34年間も、日本経済は何していた?
34年といえば、おぎゃーと産まれた赤ん坊が子供を持つ年。しかし、そういう彼らは34年間もの間、「日本における好景気」というものを体感したことがないのだ。
34年間、デフレが進み、貯金をしたって利息も付かず、正社員が減った代わり、いつでも切りやすい非正規雇用がぐっと増えた。給料も上がらず、従って結婚や子供を持つことも諦めた若者たちが多くなった。それでやれ、異次元の少子化だの何のという政府は、ずれまくっている。しかも、岸田は、この間、
「異次元の少子化対策のために新たに税金を設け、ざっくり1人500円程度」
などと抜かした。ぶわっっかも~~ん! これ以上取るな!! 特に、子供を産み育てる若い世代からは絶対に取るな。
ほんと岸田って、財務省の書いた原稿通りに話しているだけのあやつり人形だけど、自分で言ってて恥ずかしくないのだろうか? 脳みそ、あるの?
さて、日本のGDPが、ドイツに抜かれて、世界第4位に転落した、というニュースもあった。
しかし、いくつか要因があるそうだ。
まず、GDP換算は米ドルで行われるため、対ドルで激しく安かった日本円は計算上不利におかれたこと。
それから、いまだデフレ気味の日本経済に対し、ドイツはインフレが激しく、物価上昇が大きかったこと。
従って、こうした数字にもいろんなまやかしはある、らしい。
が、ドイツと聞くと、私はちょっと考えてしまう。
勤勉な国民性は似ていると思うし、国土面積も同じくらいだ。人口は、日本の方が4000万人くらい多いけど。
一番違うのは、ドイツには日本のようはカスタマーサービスマインドが皆無なこと。
日本のように「客は神様」なんてことはない。ドイツでは、店と客は対等だ。
また、あの国は、キリスト教の影響で、日曜は完全に店が休みだ。たぶん、日本人のように遅くまで会社に拘束されるような働き方もしていないだろう。
それであっても、日本と並ぶGDPを上げている、って、ちょっと、どういうことだろうか、と、日本のムダと非効率を指摘されているようで、考えてしまう。