レッサーパンダ「風太くん」

ひさしぶりに、この名前を聞いた。というか、正直、まだ生きているとは思わなかった。

 

2005年、朝日新聞が1面で「立てるんです」と取り上げた、千葉市動物公園風太くん。動物学的には、レッサーパンダが立つのは全然珍しいことではないそうなのだが、彼の場合はその美しい立ち姿で人気を集め、CMにも出演したっけ。

 

 

 

しっぽを支えにして立っていたようだ。

 

17年経過し、もうすぐ19歳になる今は、こんなお姿に。

 

 

 

 

一番ショックだったのは、あんなにも太くてりりしかった尻尾が、まるでネズミのそれのように細いヒモ状になってしまっていること。

レッサーパンダは、老いると尻尾があんなふうになってしまうなんて知らなかった。ショック。

風太じいちゃん、(もう少し)頑張れ。

 

左利き(と、マコムロのvisa問題は?)

左利きにあこがれ、文字を左で書いたり、お箸を左で持ったりするよう努力していた時期がある。

しかし、文字は「まあ読める」程度、お箸も、食事はできるけれど、焼き魚を骨から外して小骨を取るとか、細かい作業だとやっぱりお手上げだ。

 

 

7日、札幌ドムで見事ノーヒットノーランを達成したDeNAの今永投手。ドンけつだと思っていた阪神がすぐ後ろに付いてきている状態になっていたところ、明るいニュースだった。打撃で援護した宮崎も偉いぞ。

さて、今永投手によると、世の中すべて右利き用に作られているので、左利きはストレスで早死にするそうだ。

彼自身が左利きで、自虐も混じっていると思うけど、そうなのかな。一応、左利きの人でも、日常そうやって右手も使っているから、自然と(私があこがれていた)左右両利きになったり、左脳と右脳がバランス良く発達するのかな、と思っていた。

 

料理の世界では、長い間、左利きはタブーだとされていたけれど、最近、テレビの料理番組を見ると、わりと、左利きの料理の先生が目に付くようになった。

しかし・・・ ホントこんなこと書いたら申し訳ないんだけど、私、左利きの先生を見ていると、見づらいだけでなく、「あ~、左で包丁使っている、左で箸を持っている~」と、サウスポーにばかり目が行ってしまってハラハラしっぱなし。肝心の料理の内容が頭に入ってこないのだ。

多分、世の左利きの人々は、右利きの人々のしぐさを見て、黙って、左でやる方法に変換しつづけてきたのだろう。

最近のアメリカの大統領には、左利きの人が目に付く(レーガン、ブッシュ父、クリントンオバマ)。やっぱ、左利きには独特の才能が開花するのだろうか。

 

さて、6月も10日になったが、ふと思った。

KK夫妻のビザだ。確か、KKの学生のまま就労していたビザは、5月末で期限が来るから、一度日本に帰国しないといけない、のように聞いていた。しかし、帰ってこない。

まさか不法滞在に入ったわけぢゃないだろうけど。

カブ(蕪)

カブって、本当に安い。

 

 

今日スーパーに行ったら、こんなでかい、白い玉の部分が200gくらいあるカブを3本たばね、たった100円で売っていた。

産地を見たら「JAかとり」とあったので、千葉県のものと判明。

こんな値段で売って、農家さんは元が取れるのだろうか? 安すぎて申し訳ないくらい。

 

私は、カブとか大根は、むしろ「葉っぱ」が大好きで、葉っぱの鮮度に目が行ってしまう。

大根の葉っぱの美味しいこと、桜エビとかジャコなどとゴマ油で炒めて食べる。立派な緑黄色野菜で、栄養もばっちり。

 

 

カブの葉は大根の葉に比べればちょっと味は落ちるのだけど、それでも同様に炒めれば十分に美味しい。

母はよく、白い玉の部分とともにぬか漬けにしていたっけなあ。

私はぬか床がないので、白い玉は浅漬けとか味噌汁の具にすることが多いけど、「かぶのゼリー」も大好きで時々作る。

 

材料は、

カブの白い玉 200g

牛乳 200ccから300ccくらい 

オリゴ糖シロップ 100g

クックゼラチン 2袋

お好みでバニラエッセンス

 

カブの白い玉は皮をむかずにまるごと茹で、柔らかくなったらマッシャーやフードプロセッサーなどで完全につぶす。

それを小鍋に牛乳とともに入れ、火にかけ、よくまぜる。オリゴ糖も加える。

 

 

このゼラチンは水にふやかさなくても使えるので、熱くなってきたら、2袋振り入れ、溶かす。

ゼラチンなので、沸騰させない。よく混ぜて溶けたら火を止める。香り付けにバニラエッセンスを数滴入れても良いが、なくても良い。

水でちょっと濡らしたタッパーなどの容器に流し入れ、冷めたら冷蔵庫に入れてしっかり固める。

 

 

これ、だいぶ食べちゃったあとだけど、カブのねっとりとした舌触りが美味しいゼリー。

ただの牛乳ゼリーよりも食べ応えがあって好きなのだ。

以上、カブのスイーツでした。

家族のいろいろ

旦那のクズ兄の葬儀は、無事執り行われたらしい。旦那も姉さんも行かず、ごく限られた人数で送ったようだ。

クズ兄なのに、よくRitaのような良い娘をさずかったものだ。もう一人の娘、というか、兄さんの妻が結婚前に妊娠してしまい、兄さんが養女にしたDebbyは、コロナ陽性で出席出来なかったそう。

ところで、ユダヤ人は死後24時間で土葬、と宗教上定められているが、rabbi(ユダヤ教の坊さん)か葬儀場の都合かでそれができず、数日間遺体を保管したあとの葬儀となった。へえ、まあ、都合があるなら宗教上の理由をごり押しできないからね。

 

ところで、旦那に「兄さんの血液型、誰か知らない?」と尋ねたら、Ritaを含め、誰も知らないようだった。

土台、アメリカ人は血液型に関しておそろしく関心が薄く、死ぬまで自分の血液型を知らない人もザラだ。

日本には「血液型占い」なんてエセ占いまであるのが信じられないだろう。

ちなみに、うちの旦那はAネガティブ(いわゆる-)。旦那と顔がそっくりの姉さんはさすが医者だから知っていてAポジティブ(いわゆる+)。驚いたことに、Ritaも自分の血液型を知っていて、ABネガティブであった。へえ、希少な血液型だなあ。

 

ということは、旦那一族にはAが流れているらしい。が、旦那は、自分の兄さんのことを、

「あれはAbe伯父さんの子じゃないのかな」

と、わけもなく母の不貞を疑っていたので、もしかして兄さんだけOとかBだったら面白いなあ、RitaがABだから兄さんBかなあ、なんて思いつつ、少しでも秘密をさぐりたく、

「Ritaに兄さんの血液型を調べてもらう方法ってないの? 埋葬する前に」

と聞いたら、旦那から彼女にremindしてくれた。が、結局調べなかったらしい。

ちなみに兄さんは、妹弟と顔が全然似ていない。

 

家族って、どこも内面はいろいろあるよね。美しいこと、楽しいことばっかりではない。殺人事件は、親族間で一番よく起こる。

 

先日、珍しく両親が夢に出てきた。

相変わらず、「頭が明治」全開のようなことを言っていた。

しかし、考えてみたら、戦争経験者だった両親と私ら世代くらい、親子の間で、教育や、ものの考え、価値観、男女のあり方が激しく違ってしまった親子関係もないかもしれない。

だから、いまの年になった私から思い返すと、両親、特に父はトンチンカンなことばっかり言っていた。どんなズレたことでも、怒鳴ればいいと思っていた。

母は、頭が明治だったから、「お父さんは男だから何でも偉い」として、無学無教養な父でも逆らわなかった。

母の世代では、離婚したら食っていけないからだったけど、良く離婚もせず、死にもしなかったな、と思うこともある。

 

少子化少子化というけれど、女性が一人で食っていけるようになったのだから、必ずしも結婚、出産をしなくなるのは自然なのだし、女性の生き方が良くなった側面でもある。

苦情を言う勇気

一応、ファイナンシャルプランナーの資格を持っている。これは2年間に一定数の単位を取得し続けないと、ライセンス失効となるので、2年の間、継続テストを受けたり、単位更新用セミナーを受講したりしなければならない。

 

先日、興味のあるセミナーを見つけたので、申し込んでおいて出席した。

行ってみると、講師はすごいおじいさん。ま、高齢だからと言って悪いってことはないだろう。実際、長年証券会社に勤めていた人だというし、話し初めたらちゃんとしていたので、安心して聞き始めた。

しっかし、2時間の講義なのに、いくら待っても待っても、一般論ばかりで、肝心のテーマにちっとも話が及ばない。

結局、最後の最後、5分くらいになって、その日のテーマに関することがちらっと話されただけで、講義は終わってしまった。

はあっ?と思った。

トイレに行ってから、エレベーターの前で立っていると、出席者の一人が、「今日のテーマと話が違う」と文句を言っているのが聞こえてきた。私も加勢させていただこうかな、と思ったけれど、それは後述の理由で止めておき、家に帰ってから、いかに今日の講義はテーマとズレていたか、これじゃだまされたようなものだ、と、「だます」という言葉の代わりに「欺罔」なんて難し目の言葉を使って苦情を述べた。すると、主催側でも、今日の講義の内容に関して、講演者とは話をしたそうで、私が依頼したとおり、料金は全額返金してくれた。単位は追加してくれた。

 

私は、ブログにならアレコレ毒を吐けるけど、対・人間に苦情を言ったり抗議をするのは非常に苦手だ。

子供の頃から、超男尊女卑論者だった母から、

「女の子は文句を言ったらだめ。女の子は大人しくしていなければだめ」

「男の人はみんな偉いんだから」

「何かあったら自分が悪いと思いなさい。人のことを悪く言ったらダメ」

としつけられていたので、なんでもぐっと飲み込んで納めてきた癖が根強いからだろう。職場でも、私の悪口は上司に宛ててごっそり言われてきたけれど、私は周囲の人の悪口をその人の上司に言うようなことはまずなかった。私が完璧でない限り、人のことは悪く言えないから、と。しっかし、それでは私、相当損をしてきただろうなあ。

 

今回は、私も年を取ったし、ただ黙って金を取られているのは余りに腹立たしかったので、しっかりと苦情を入れた。

ただ、苦情を入れなかった出席者の方が多かったのではないだろうか。あんなズレた講義に、5000円も取られたって、黙っている人も多かったんだろうな。「単位さえくれればいい」と割り切っていたりして。わざわざ主催者の側から出席者全員宛に、

「本日の講義は、テーマに沿っていなかったと苦情がありましたので、皆様方には返金いたします」

なんてお知らせが出たとは考えられないし。やっぱ、言うべきは言わないと損だ。

 

やっと苦情なり文句なりを言えるようになったけれど、感情が爆発し過ぎるとかえって共感を得られないので、できれば1晩、寝て起きてから言うようにしている。私が当日文句を言っていた人に加勢しなかった理由は、そこにもある。

まだ、ちょっと弱いかな。その場でうまいこと映画のシナリオのようにスラスラ適切なセリフを言えたらいいんだけど。

梅酒を仕込む

この時期になると店頭に並ぶ青梅。大きい物から小梅までいろいろ。

この光景を見ると、梅文化がまだまだ継続しているのを感じ取れて、ほっとする。

「梅仕事」なんて言葉があるって、すてきなこと。

母は、梅干し作りの達人だったが、私は梅干しが嫌いなので、母の腕は引き継がなかった。

従って、「梅仕事」は梅酒を仕込むのみ。超簡単だ。

 

といっても、完全に気に入った梅がなかなか見当たらなかったので、昨日は、9軒もの店を回った。

そうして買った青梅1kgを一晩水につけ、引き上げて、竹串でヘタを取った。

 

 

アルコールで消毒したビンに、丁寧に拭いた梅と氷砂糖を3層になる感じで入れていき、あとはホワイトリカーを注ぐだけ。

1kgの氷砂糖の袋を開けると、底に1個くらい氷砂糖のかけらが残っていたりするので、それを食べるのもちょっとした楽しみ。

 

 

 

あとは冷暗所に保管しておくだけ。これはいつ飲み始めることになるのかなあ~?

 

 

一番古いのでは、3年前のが未開封である。きれいな琥珀色だ。去年漬けたのも未開封

女王陛下とその夫

イギリスのエリザベス2世女王陛下が、在位70年を迎え、国民から祝福を受けている。

70年も在位を続けるなんて、生半可なことではない。

10代か20代の若き日に即位し、80代90代になるまでずっと在位していないと作られない記録だ。

女王陛下は、昭和と同じ年だから年の計算がしやすい。

その間、さまざまな不幸や困難もあったけれど、いまだ健康状態にも特に問題なさそうだ。認知症もなさそうだし。

バルコニーでお立ちになっていたら、隣は、あれ、旦那さん?と思ったけど、フィリップ殿下は亡くなられたのだ、あれは息子のチャールズだ、と思い直して見たら、言ったら悪いけどチャールズ、すっかり爺さんになってしまわれた。世界最高齢の王太子殿下。いつまで経っても母上がご健在で、生涯女王を宣言しておられるので、「早く国王になりたいよ~。なれるかな」と内心思っているだろう。

 

女性が国王の場合、ひとつ、世界の共通点がある。妻である女王だけが「陛下(Her/Your Majesty)」と呼ばれるが、その夫は絶対に「殿下(His/Your Royal Highness)」止まりであること。これは、男性が国王である場合、妻である王妃も、夫同様に「陛下」と呼ばれるのに対し、不思議なルールである。女性が国王である場合、その夫に国王気取りをさせないためであろうか? 王妃は「嫁」で、国王に従う(一歩さがった)存在なので、王妃を「陛下」と呼んでも、夫をしのぐ権力者になるという心配は無いと思ってのルールだろうか?

 

それと、かねてから、女性が国王になる場合、その夫は「外国人であること」が暗黙のルールであった。エリザベス女王の夫はギリシャ王室出身、デンマークのマルグレーテ女王の夫はフランス人、オランダの最近まで続いた2代の女王はドイツ人と結婚した。これは、同じ国の人と結婚すると、必然的に、身分の低い者が夫になってしまうため、女王の地位を下げないための鉄則だった、と聞いている。

 

しかし、最近は、スウェーデンの女性王太子が、フィットネスのインストラクターというど平民と結婚したので、この鉄則も過去のものになってしまったなあ。やっはり王族、皇族がど平民と結婚するのは、ちょっと、いかがなものか、貴族の人と結婚して欲しい、と私なんかは思う。

 

女王の夫になることを最初から分かって結婚する男性たちって、勇気あるというかなんというか。

人生捨てている、とまでは言わない。けれど、一生、妻の臣下として過ごさねばならない。妻は「陛下」なのに自分は「殿下」だし。

そして何より「種馬」としての役割を果たすことが一番大切な任務なのだが、どの殿下も、その役割はきちんと果たしておいでのようだ。