やっぱ、紙が好き

Kindleを持っているが、使いこなしていない。やっぱり、本棚にならぶ本の背表紙を見て、ああ、こんな本あったんだ、また読んでみようかな、と、手に取るのが楽しい。電子書籍は、保管スペースが要らないというスーパー長所があるが、読むためには、端末が正常に作動すること、そして、電気がいつも使えることが必要になる。しかし、紙は何より長時間見ていても目に優しいし、紙にふれる指の感触も私は好きだ。

私は長年英語で食ってきたのだが、「tangible」「intangible」という単語を知ったとき、ああ、これ、日本語の1語でサラっと美しく言えないなあ、と思った。なので、英語の分かる社員同士では、まんまtangible/intangibleと言う。言うまでもないけど、紙はtangibleだ。
 
クレジット・カードなどの請求明細も、昨今ではweb明細になっている。紙の請求書は出さない会社もあるし、出したとしても、手数料として100~200円上乗せされる。それでも私は紙でもらう。Webだけだと、ちゃんと見ないおそれがある。Web明細だけしか出ないときは、あえて印刷し、クレジットカード払いの領収書をホチキスで留め、請求金額を照合してから安心している。これってアナログかなあ。
 
歯医者さんも、予約の10日前くらいになると、ハガキで連絡をくれる。いまどき、ハガキなんてめったに使わなくなった。歯医者の予定は、当然、スマホのカレンダーに入れているけど、そのハガキは、玄関に磁石で貼り付けておく。いやでも目に入って、悪くない。